住宅エコポイント開始

カテゴリ:ブログ 住宅

以前にも、本ブログで書きましたが、住宅のエコポイント制度が始まりました。

以前の記事はこちらから・・・住宅のエコポイント
 (2009年11月29日の記事)

さすがに、開始直後ということもあって、テレビ、新聞の各マスコミが取り上げています。

その、一部を紹介・・・

住宅版エコポイント、「特需」に期待集まる


 住宅版エコポイントの申請受け付け開始を受け、住宅メーカーや小売店が特需取り込みに一斉に動き始めた。野村不動産は5月中旬にエコポイント対応の分譲住宅を売り出す。家電量販店のヨドバシカメラは2店で内窓の販売に乗り出した。

 野村不動産は東京都小平市で開発中の大型分譲住宅「プラウドシーズン花小金井」(250戸)で断熱性の高い複層ガラスなど、住宅版エコポイントの省エネ仕様を全戸に標準採用。5月中旬に第1期販売を始める。同社が戸建てでエコポイント対応にしたのは初めて。

出典:NIKKEI NET


住宅版エコポイント:申請スタート 最大30万円分

省エネに対応した住宅の新築・改修を実施した場合、商品などと交換できるポイントがもらえる「住宅版エコポイント」の申請が8日始まった。1ポイント=1円相当で、最大30万円相当が与えられ、低迷する住宅市場の活性化や地球温暖化対策の進展につながることが期待されている。

 ポイントは、新築の場合、1戸30万ポイント。改築の場合は、工事内容によって異なり、30万ポイントが上限となる。ポイントは、地域産品や商品券、電子マネーなどと交換できるほか、追加工事にも充当できる。

 対象の住宅は、新築は昨年12月8日から今年末までに着工、改築は今年1月1日から今年末までに着手したなどの物件。発行申請は、国土交通省のホームページ(http://www.mlit.go.jp)などから申請書類を入手し、住宅エコポイント事務局に郵送するか、全国約3800カ所の受付窓口に持参する。申請の締め切りは新築一戸建てが11年6月末。

 エコポイント商戦も活発化しており、大手住宅メーカー「ポラスグループ」(埼玉県越谷市)は6日、同県草加市でエコポイント対象の分譲住宅を32棟売り出し、7日までに29棟が契約に至った。同社は、「制度を説明することで、契約してもらいやすくなる」という。

出典:毎日jp

と、この様に各新聞等も新築分譲マンションや新築戸建分譲への経済的な効果の期待の程を書いています。しかし、個人的には全く無いとは言わないまでも、その効果の程は薄いと考えています。

この、制度、新築でエコポイントを利用するには、今までの仕様よりも、それなりに断熱性の高い仕様にしなければなりません。その仕様分の値段は、当然ですが価格に反映され、消費者の負担となります。(多少の企業努力はあるとは思います。)

そして、エコポイントは最大30万円分・・・

ということは・・・

21坪(約70㎡)、専有200万の新築マンションであれば、

僅かに0.7%のポイント還元ガーン

30坪(約100㎡)、建築費60万の新築戸建であれば、

僅かに1.6%のポイント還元汗

ということになります。

おそらく、初期には、得したという感じよりも、エコに協力したという満足感の人がいるかもしれませんが、この程度のポイント還元で経済的効果が窺える程、新築市場がよくなるとは、到底に思えません。これは、以前、ブログで書いた通りです。

しかし、テレビのニュースやトステムのCM等で話題になっている、内窓のリフォームなんかは効果的です。

4LDK30坪、築20年の木造家屋があったとします。

築20年となると、北海道、東北地方を除けば、二重サッシやペアガラス、断熱サッシを採用している家は殆どありません。

4LDKの家だと居室に平均12箇所ぐらいの窓があるはずです。(廊下、洗面、トイレ、浴室は除く)

とすれば、二重サッシにする、平均施工単価は60万円ぐらいで、エコポイントも15万円分ぐらいの還元になります。(窓の大きさにもよるので一概には言えませんが、これくらいにはなる筈です。)

ということは

なんと25%のポイント還元ニコニコ

そして、二重サッシにすることで、30坪の家で家族4人と考えれば、平均光熱費は3万円/年以上は安くなります。元を取るのには15年も掛かりますが、生活の質の向上(部屋がすぐに暖まる、外部の音が聞こえにくい、結露しにくい等)を考えれば、その効果は十分にあるでしょう。

総合的なリフォーム業者がやれば、そのポイントを利用した、他のリフォーム工事の受注も考えられます。また、ビッグカメラなどの家電量販店も二重サッシの販売を始めた様ですが、それにより、そのポイントで家電の販売促進などの相乗効果もあるでしょう。

リフォームに関しては、ある程度の成功を収めると思います。

しかし、とするならば、新築のエコポイントをリフォームに集中投下することを考えなかったのが不思議です。経営資源(財源)は限られている訳ですから、選択と集中は当然のことの様に考えられるのですが、そこら辺が政府の甘いところだと感じました。

車や家電と違って息切れが早いかも・・・

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