【金融商品】~違和感~
先日、生命保険の契約を行いました。
その際に・・・
「弊社には○○生命さんには無い、こんな『商品』もございます。」
と言われたのですが、その時に大いに違和感を感じました。
もちろん、意味は解ったのですが・・・。
生命保険の『商品』というのは・・・
生命保険+医療保険(ガン保険)の様にオプションの組み合わせだけの話ですが、そのオプションとの組み合わせの数を増やして『商品』バリエーションを増やしています。それ自体は別に構いません。
しかし、保険を『商品』と呼ぶこと自体に違和感を感じます。
私の『商品』の概念は『形あるもの』です。
保険が『商品』だと『医療サービス』や『福祉サービス』も商品と言うのかな?
「当院には、詳細なMRI検査を行ってから手術をする『商品』と投薬によってしばらく様子をみる『商品』の二種類を用意しています。」
と、医者に言われたら、すごく違和感を感じます。
まぁ、私だけかもしれませんが・・・。
また、同じ様な言葉で違和感を感じたものが、ある不動産アセットマネージメントの役員と話したときに
「弊社では金融『工学』に基づいた投資判断を・・・」
と言われたときでした。『金融工学』という言葉自体は活字では見たことがあったし、意味も知ってはいたのですが、会話として聞いたのは、その時が初めてでした。
『金融工学って、なんだ?』
と思ってしまいました。
私の『工学』の概念は
『科学の力で『製品』を作ったり、それを作る『製法』を編み出すこと』
です。やはり、そこには『形あるもの』が存在します。
しかし、もっとも効率的に『投資』もしくは『投機』をすることを数学的に解析することを『工学』というのは如何なものだろうか?と感じてしまいます。
先日、競馬に投資して多額の利益を稼ぎ、それを脱税したとした会社のニュースがありましたが、その効率的な馬券の買い方をプログラム化して、コンピューターで馬券を買っていたそうですが、それも『工学』というのでしょうか?
もっとも、言葉というのは、時代とともに変化するし、意味が通じれば良い訳です。今、私がしゃべっている言葉も親の世代から見れば、違和感を感じるものも多いと思います。
ですから、『言葉』の存在そのものは否定しないのですが、金融というのは、何かを作り出すテクノロジーではなく、人の生活を物質的に豊かにするものではありません。物の売買等の利便性の向上するためのものでしかないはずです。しかも、この金融工学とは、その利便性を向上させるものでもなく、『投資』もしくは『投機』という『博打』に勝つ方法を数学的に解析したもので、人類の発展に貢献するものでも、人類の生活を豊かにするものでもありません。
にも、関わらず、物質的な物と同じ扱いをするということに違和感を感じた次第です。
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