トヨタのリコール問題
最近、小沢関連、JAL関連のニュースが一服して、掲題の問題が騒ぎになっています。
不動産・建設業界の話ではないですが・・・。
しかし、どうしても気になったので書いてみようと思います。
昨年、トヨタは世界一の自動車メーカーに躍り出ました。トヨタ自体もリーマンショックで世界の消費が落ち込む中、苦しい状況ではあったのですが、GMなどのアメリカの自動車メーカーに比べれば全然ましでしたし、なんて言っても世界一です。
日本は経済的には全然立ち直っていないのですが・・・
随分、昔の話で正確な年数は覚えていませんが、(おそらく、1987年ごろだったと思います。)東芝のココム違反事件というのがありました。
その頃は、まだベルリンの壁もあって、冷戦時代の最中ということもあって、東側諸国に対する輸出規制がありました。特に、軍事技術に関わるものや転用ができるものの規制だったと記憶しています。何が何に影響するものを輸出したのかは忘れましたが、東芝子会社の製品をソ連に輸出したことで、その会社がココム違反になりました。
当時、ニュースでアメリカ議員が東芝製品を叩きつける様なパフォーマンスをやっていました。
実際に当時の日本政府も東芝の幹部に対して、刑事処分を含める処分をしていました。しかし、後に、まったく、軍事には関係なかったということが明らかになります。
つまり、当時の日米貿易摩擦から、アメリカが日本に楔を打ち、アメリカに逆らえなかった日本政府はそれに同調したという格好です。
私の想像ですが、トヨタの件はこれと、同じではないでしょうか?
アメリカってこれくらいのことは普通にやる国です。
トヨタも最初は、抵抗していた感じがありましたが、戦う相手が悪いということで、リコールぐらいで手を打つか・・・という感じの方向転換をしたのではないでしょうか?
別の問題(例えば、普天間基地問題)に対するアメリカの国力の顕示かもしれません。
今や、中国が台頭してきて、GDPでは日本を抜いて2位になりますし、当面の間はその差が広がるでしょう。しかし、実質上、日本は現在も世界第2位の経済大国ですし、中国市場の占有率はアメリカよりも高いかもしれません。アメリカは貿易バランスの是正を考えれば、中国市場で日本製品を抑制する為に何をしなければならないか?また、日本とアメリカの貿易バランスを是正する為には・・・。アメリカ自身が推進するFTAがある以上、関税ではそれを抑制できないならば、他の手段で・・・それが今回の様な手法というのは、アメリカの常套手段です。
たしかに、アクセルペダルがマットに引っかかって、上がらなかったというショッキングな映像は見ましたが、今回の問題は明らかにそれとは違います。
出る杭打たれる・・・。
そんな、感じがしているのは私だけでしょうか・・・。
さて、お昼ごはん行ってきます。
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