ドバイの人工的バブルとドバイ崩壊危機
今年の春ごろに騒がれていた、ドバイ崩壊の話・・・。
今日の日経にも出ていますが、ドバイ政府系企業の債務返済問題表面化で一部金融株や証券株が値を崩しています。
それだけではなく、大成建設が年初来安値を更新するなどをしています。
以前、ドバイブームの時に大成建設は社長の奥様を先頭に社員の奥様が現地に行き、お寿司を作ってお客様を接待したり、社員を励ますという姿がNHKの特集だったと思うのですが放送されました。
その時に私は周辺の人に非常に危険な状態だ。ということを話していました。
たしかに、日本では公共事業の削減や民間受注も住宅市場の伸び悩みもあって、ゼネコンなどの建設業界は限界点にありました。ですから、内需を諦め、外に出て行く気持ちはわかります。
しかし、ドバイのビジネスは発展途上国の公共事業を取り扱うのとは訳が違います。
誰がどう見ても、人工的に作り上げたバブルです。
世界経済が少しでも悪くなれば、あの様な超高額所得者をターゲットにしたビジネスは崩壊します。それが、本当に極僅かな需要を目指すならば別ですが、どうみても供給過多になると思いました。
経済成長率が高い新興国でさえ、実際の所得はまだまだ20%にも及びません。中国が日本のGDPに追いついたと言っても、人口は10倍です。つまり、平均所得は1/10に過ぎません。中国人が大挙してドバイに行くわけではないでしょう・・・。
ドバイがシンガポールの様なビジネス拠点になることも考えにくいとすれば、この崩壊は自明の理だった筈なんです。
しかし、その頃のマスコミなどは
「ハリウッドのスターが・・・」
「ブルジュ・ドバイの一部屋の値段が・・・」
などと、セレブという言葉が流行ったこともあり、華やかに報じていました。
(今や『セレブ=詐欺女』みたいになってきていますが・・・)
ドバイ債務は不良債権として早めに処理しないと、命取りになる企業も出てくると考えています。
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