ホームドアと人件費削減と機械依存
今日は東京は久しぶりに雪でした。
どれくらい、久しぶりかと言うと、去年の3月以来ですから11ヶ月ぶりです。
東京は雪が降ると、交通網が麻痺します。
特に、中央線、総武線、常磐線など東西に長い路線はどこかでアクシデントがあると全部止まったりします。
以前は地下鉄は大丈夫と思っていたのですが、最近は私鉄と東京メトロや都営地下鉄の相互乗り入れをしている為に、雪でなくても年がら年中止まります。
もちろん、過去の統計を取ったわけで無いので、感覚的に遅延が増えたなぁと感じているだけなのかもしれません。
ちなみに、私はJR中央線の阿佐ヶ谷駅と東京メトロ丸の内線の南阿佐ヶ谷駅を良く使います。
JR中央線は人身事故が多いので有名です。実際に中央線が人身事故で動かなくなり遅刻した際に
「中央線は止まると解ってるんだから!」
と怒られたことがあります。
また、新幹線に乗って出張に行こうとした際に、四ッ谷駅と御茶ノ水駅の間で中央線が止まった時に、一緒に行こうとした同僚は一本前の中央線で同じ区間に閉じ込められていました。(30分以上、早く行動していたので難は逃れました。)それも、人身事故によるものでした。
そんな時にいつも思います。
『丸の内線の様にホームドアを付ければいいのに・・・』
ホームドアとはこんな感じのものです。
現在は一部の地下鉄やゆりかもめで使われています。今後、山手線なども順次導入していくそうです。
このホームドアがあると、線路に侵入するためには(自殺しようとするには)これを乗り越えなければなりません。物理的には出来なくなさそうですが、周辺の人にすぐに止められるでしょう。線路への飛び込み自殺や事故は大幅に減ると思います。
ところが、これは自殺や事故の防止とは別の目的があります。
人件費削減です。
このホームドアがある路線は、ワンマンです。つまり、車掌さんがいません。
昔はバスにも車掌さんがいました。
ドアのところに車掌さんが立つスペースがあって、ドアを開閉してくれたり、車内アナウンスをしていました。私もこの車掌さんが立っていたのは、子供の頃の記憶で微かにあるだけです。ですから・・・
『ワンマンバスってなんだよ。ワンマンじゃないバスってあるのかよ。』
と思ったことがあるのですが、昔の名残なんでしょう。
ところが、今日はこのホームドアにアクシデントが発生しました。
今日はたまたま、雪が降っていたので交通網が乱れていることを予想し、朝、出勤する前に路線情報を確認しました。と、良く見ると丸の内線が止まっています。丸の内線も四ッ谷駅と池袋駅の部分が地上ですから、雪の影響を受けないとは言えないのですが・・・
『赤坂見附駅でホームドアに異常があったため運転を見合わせ』
と出ていました。
まぁ、急ぎの仕事が無いこともあったし、雪で他の交通機関も乱れているので、運転再開まで自宅に待機していました。
さて、1時間程待って、ネットを見てみると
『荻窪~四谷三丁目は運転再開』
という情報が出ました。
さて・・・出陣・・・
そして、南阿佐ヶ谷駅に行ってみると・・・
今度は
『国会議事堂前駅でホームドアにアクシデントがあり、運転見合わせ』
でした。
このアクシデントで何万人の足に影響があったのかは解りません。
しかし、システム化、機械化することで人件費を削減し、システム的に運行することで、理想的な運行状況を作り上げようとしたのでしょうが、機械に頼りすぎた結果が・・・。
実際に私も、今使っている、このパソコンが故障したら、少なくとも一両日は仕事にならないでしょう。携帯電話も同じです。
以前、まだ、大手企業に勤めていた時に会社のサーバーがダウンした時には、
「物件調査行ってきま~す。」
と言って、長いこと同僚と喫茶店にいました。
上司も解っていたのでしょうけど、仕事のしようがないので、諦めていたと思います。
システム化することで人件費を削減するのは競争原理からすれば当然なのですが、使えなくなるととんでもない事になります。
もし、なんらかの影響でコンピューターやインフラがダウンすると、我々が遭遇したことの無い、近未来型のパニックが待っている様な気がしました。
今日は出勤だけで疲れました。
ふぅ~
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