原状回復工事 ~不動産屋が高い理由~
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- 原状回復工事 ~不動産屋が高い理由~
- 原状回復工事 ~入居者視点からのリニューアル~
当社のお客様である、マンションやアパートのオーナー様から、空室対策に関する相談を受けます。その多くの物件は、立地的にかなり厳しい物件であったり、かなり老朽化している物件だったりと、その理由は様々です。
立地的に厳しい物件は、なかなか手の施しようが無いというのが実態です。また、老朽化した物件であっても、そこまでの手入れの状況次第ですが、築40年以上の物件となると、やはり、かなり厳しいものがありますが、立地的条件と物件の状況によっては、何とかなる場合もあります。
今回は、物件も平成に入ってからのもので、立地的条件も整っているのに空室がどうしても出来てしまうという物件についての問題点について検証します。
マンションやアパートと言うのは立地的条件が整っていれば、新築から築5年目ぐらいまでは、事故でもない限り、周辺相場賃料とほぼ同等であれば、それなりの入居率は見込めるはずですが、築10年を超えてくると賃料の下落が始まります。これは、築年数による経年劣化よりも、細かい設備が新しい物件と比較して見劣っていたり、室内のデザインが流行から遅れていたりするのが主な原因です。
ある賃貸マンションオーナーが、客付けと家賃の回収、共有部の清掃、退去者が出たときの原状回復を大手の賃貸専門不動産会社E社に任せていました。大手の賃貸専門不動産だけあって、それなりに入居者を付けるのですが、平均入居年数が3年弱と入居者が安定しません。
入居者の出入りが激しいのは賃貸物件のオーナーにとっては、次の入居者が入るまでの間、賃料が得られないだけではなく、原状回復工事なども少なからず出費があるはずです。
そして、この賃貸マンションオーナーから当社に入居者が安定するにはどうすればいいかと言う依頼がありました。
入居者が安定することは、実はすごく簡単なことです。
『住み心地のよい住居を提供すること』
この一言につきます。
そこで、まずはそのマンションの空室を見させて貰いました。その部屋は前入居者が6年間住んだそうで、このマンションの中では長く住んでいた入居者でした。
間取りは1LDK(34㎡)です。
まず、中に入って気がついたことは、フローリングでした。新品のフローリングです。
オーナーに聞いてみると、この部屋の前入居者と前々入居者の併せて10年間フローリングを替えておらず、表面がかなり劣化していたので、E社から、
「そろそろ、原状回復工事と一緒にリニューアル工事をした方が良い」
と勧められて工事をしたそうです。
そこで、E社の提案した工事内容を見てみると・・・
建具の交換 | 3本 | 98,000円/本 | 294,000円 |
フローリング | 1式 | 350,000円 | |
造作工事 | 1式 | 158,000円 | |
クロス交換 | 88㎡ | 1,800円/㎡ | 158,400円 |
下駄箱補修 | 1式 | 15,000円 | |
クリーニング | 1式 | 37,500円 | |
工事管理費 | 1式 | 101,290円 | |
合計 | 1,114,190円 |
※建具3本 リビングと寝室の間のドア・洗面所のドア・トイレのドア
と、こんな内容でした・。
まず、気になったのは値段です。建具やフローリングは良く知っているメーカーのもので、仕入れ価格も概ねわかっていました。それだけに、あまりに高いと感じました。
しかし、高いのは当然です。
E社は、業者を手配する能力はありません。そこで、工事を別のH社に丸投げしています。H社自体もフランチャイズリフォーム会社です。H社は、通常の工務店と比較するとフランチャイズ手数料を工事費の20%取ります。さらにE社がH社の見積に25%乗せているので、大手賃貸専門不動産会社は通常の工務店に工事を依頼するよりも1.5倍も高いことになります。
これはE社に限ったことではありません。大手の賃貸専門不動産会社はどこも似たようなものです。
実際に大手の賃貸専門不動産会社にリニューアル工事を依頼して、「高い」と感じたマンションオーナーの方も多いと思います。
しかし、賃貸専門不動産会社の提案の問題点は高いだけではありません。次回は、その提案内容の問題点について考察します。
当社は設計事務所であることの強みを活かし、当社では、戸建分譲住宅や分譲マンションなどのマーケティングデータをもとに、人気の住空間を常に研究して、それを賃貸住宅にも反映させています。
そして、費用対効果の大きいリフォームの提案を行っております。
賃貸住宅の空室対策、原状回復工事、リフォームは
リデベにご相談ください。
まずは1本、お電話ください。些細な疑問にも答えます。プロ、アマ、一般の方、すべて歓迎。