反社会的勢力と企業
この2~3日、富士通が揺れています。
富士通は連結従業員数18万5926人、連結売上げ4兆6929億円という大企業です。
この会社のトップが反社会的勢力の付き合いがあったのかどうか・・・という問題で大騒ぎになっています。
本日の日経新聞14版の1面及び7面、またDIAMONDonlineに詳しい特集が組まれています。
詳しくはこちら・・・富士通 野副前社長 “解任”取り消し動議の全真相
概要をざっくり書くと
富士通の野副前社長が社長であった、2009年9月、反社会的勢力と付き合いがある可能性のあるファンドとの付き合いがあるとのことから、他の経営陣に密室に呼び出され、『解任か辞任』を突きつけられた。その場で、
『表沙汰になれば富士通の上場廃止もありうるから辞任を・・・』という主旨を言われ、野副氏は『辞任』を選択させられた。それを受け、富士通側は野副氏は『病気を理由に辞任』と発表した。
しかし、ここにきて、野副氏は『辞任の撤回』を富士通に請求。実際には、反社会的勢力との付き合いは無かった上、密室での社長辞任要求は違法ではないか・・・ということである。
そして、富士通側は野副氏を相談役からも解任した。
ここからは私の感想。
富士通の対応は如何にもまずいと思います。
まず、事実確認をきっちり、しない内に密室で野副氏を辞任(実質上の解任)にしたことにあります。ここまでは、良くありそうな話なのですが、野副氏と会社側に遺恨が残る様な格好を残していたことです。
当然ですが、この様なことをするのであれば、野副氏に対して、将来に対する対応をしておかなければならなかったはずです。(口止め料・・・)そもそも、密室で社長に解任を迫るなどということ自体が法律的にも問題です。
野副氏が本当に反社と付き合っていたかは解りません。しかし、そういう風評があった会社との付き合いは事実の様です。ただ、風評だけで事実ではない可能性もあります。
しかし、前述の様な大企業にしては、あまりにお粗末な結果です。
富士通がしばらく、この問題で揺れて、信用を失うことは間違いないと考えられます。
さて、この様な問題は不動産業界、建設業界にはゴロゴロしています。
特に不動産業界では普通に上場している会社にもそういう噂が耐えません。また、それが表に出たり、表に出かけた企業も多々ありました。
スルガコーポレーション、ダイ○シティ、アーバ○コーポレーション、エス○グラント・・・
※○字が入っているのは表沙汰になりかけた会社
他にも現在、倒産してない会社で、反社会的勢力との付合いから、国税が調査に入っている会社も知っています。
今は不動産景気そものが低迷しているので、大きな動き自体が少ないですから、あまり話題になりませんが、ちょっと上向けば、必ずそういう会社が出てきます。
実際に上記の会社で資産を別会社に移した上で、違う会社名で息を潜めている会社もあります。そして、そんな会社が日経新聞に大きく広告を出していたりするから、広告会社の調査も甘い訳ですが・・・。
故に、この業界がグレーな業界と思われてしまいます。
しかし、そういうことは必ず噂となって拡がっていきます。ですから、現在、反社と付合いの無い不動産業者さんは絶対に反社と付き合わないべきです。検察や国税から逃げ切れても、噂から逃げることは難しいものです。
富士通の問題と不動産業界の反社との付合いの問題はちょっと違いますが・・・
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