大河ドラマ 平清盛

大河ドラマ『平清盛』が低視聴率に喘いでいます。
このネタを書く時点で、自分のブログの読者が減るんじゃないかと危惧するぐらい、酷い視聴率です。
解らなくも無いです。この時代背景というのは、どうも我々の時代とは無関係すぎる様な感じがします。
2009年の大河ドラマ『天地人』は、直江兼続が主人公でした。平均して20%を超える視聴率でした。これは時代背景のなせる業と思います。直江兼続の生きた時代というのは16世紀中~17世紀前半です。と言うと解り難いですが、桶狭間の合戦の年に生まれて、大阪夏の陣の4年後まで生きていた人です。
ちょうど、この『天地人』がやっていた時代に流行った言葉に『歴女』なるものがあります。『歴女』とは、歴史ファンの女性ですが、なぜ、戦国時代の武将が流行ったのでしょうか?
色々な要因がありますが、私の思うところで一番、大きいのはゲームの力だと思います。光栄という会社が出した『信長の野望』で一時代を築き、その後、戦国武将を主人公とする漫画が流行ったことで、この時代の知名度が上がったことによるものだと思います。
また、その翌年の大河ドラマ『龍馬伝』は主人公が坂本龍馬です。
まぁ、政治家じゃなくても、尊敬する歴史上の人物のNo.1ですから、これまた時代背景が良すぎます。
それに比べて・・・『平清盛』は平安時代の末期です。
これが、30年後の鎌倉時代初期の源義経ぐらいになると、色々な逸話も知っている人が多くなりますから、また違ったのかもしれませんが、如何にも難しい時代背景です。
ちょっと具体的に言うと、この『平清盛』に出てくる時代の天皇の名前を順番に挙げていくと
白河天皇→堀河天皇→鳥羽天皇→崇徳天皇→近衛天皇→後白河天皇→二条天皇
となります。今の時代と違うのは、天皇陛下が亡くならなくても引退して、上皇となったり、奥様が複数いて、母親の違う子供が沢山出てきたりします。ですから、誰が実権をもっているのかさっぱり、わからなかったりします。実際には、その奥さん同士の対立で派閥ができたりしますから、人間関係が極めて複雑怪奇になります。
また、平氏と源氏が戦っているのではなく、平氏が二手に分かれたり、源氏も二手に分かれたりしてそれが、お互いに手を組んだり、離れたりします。名前も似ているので、なにがなんだか余計にわかりづらい時代です。
しかし、私はこの大河ドラマは、ここ数年の大河ドラマの中でも一番、良い時代背景を描いていて、それをどの様に視聴者に伝えるかに期待しています。
実は、この時代が日本の現代の歴史の始まりと言って良いと私は考えています。これより、前の日本の歴史というのは、大陸の影響を受けすぎていて、日本オリジナルの歴史がちょっと薄い感じがします。
今、あなたの会社で二つの派閥があったりしませんか?
会長派Vs社長派、社長派Vs専務派・・・などなど、まさにこの時代からそれが露骨に始まります。
こんな人間関係が嫌で独立する道を選んだ人いませんか?その人間関係に多少、距離をおきながら上手く立ち回っている人っていませんか?
それが西行だったり、平清盛だったりします。専務派について、専務が失脚すると一緒に失脚した部長がいて、今度は、社長がなんらかのミスで失脚すると、専務派のNo.2の取締役が社長になって、専務派だった部長の下にいた課長が、一気に取締役にあがったなんてことありませんか?それが源頼朝です。
真田幸村という人気のある戦国時代後期の武将がいますが、関ヶ原の合戦で父である真田昌幸と一緒に西軍につきます。しかし、兄である真田信幸(之)は東軍につきます。これは、どっちが勝っても家系が途絶えない為の戦略ですが、同じ事が関ヶ原の合戦の400年以上前に行われていたこともわかります。
実は、もっと面白い逸話もあります。
今週(2012年5月20日放送)で登場した、源為朝という武将がでてきました。目の下に隈のある人です。なんか、ごっつい感じの人ですが、この人、ネタばれになりますが、崇徳上皇側について孤軍奮闘の働きをしますが負けてしまいます。
この人、鎌倉幕府を開いた、源頼朝のお父さんである、源義朝の弟で、源義朝が長男ならば、この為朝は八男です。歴史的には、結局、伊豆大島に流刑になるんですけど、そこでも大暴れをして処刑されたということになっています。しかし、伊豆大島から追手の手を逃れて沖縄に行き、初代琉球国王になったなんて言う逸話もあります。
なかなか、とっつきにくい時代背景だとは思いますが、ちょっと予習してから見ると、かなり面白い番組です。来週(2012年5月27日放送分)は保元の乱ですが、保元の乱と平治の乱の区別がつかない人もいると思いますが、歴史なので関連性が無いわけではないですが、まったく違う戦争です。
今は簡単に時代背景を予習できる時代です。
ちょっと、歴史を見て、今の時代に置き換えてみるのはいかがでしょうか。
歴史の1ページは、必ず繰り返します。

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