建築業界における積算という仕事

建築業界には積算という仕事があります。

設計事務所にいる方なら『見積チェック』ぐらいはしたことがあると思います。デベロッパーの方ならば、競合見積で積算書の比較ぐらいはしたことがある人もいると思います。

しかし、チェックはできても、実際に積算をすることができる人は限られています。

※ゼネコンやハウスメーカーの営業マンがやる、営業積算(概算見積)は誰でもできます。

図面から、コンクリートの立米数や鉄筋の重さ、それにそれを運搬するためのトラックの台数・・・もちろん、外壁のタイルの㎡数や内壁のクロスの㎡数、配管の長さに電線の長さ、コンセントの数、トイレの数、水栓金具・・・などなどの材料費。その他にも足場などの仮設に、掘った土を捨てるための運搬費に産業廃棄物処理費・・・もちろん、各工事に掛かる職人さんの手間賃に現場事務所や現場の仮設トイレのリース費用まで計算しないといけません。値段だけではなくて、施工過程までの全てを理解していないと、出来ないのが積算という仕事です。

私がやってきた建築の仕事の中でもっとも難しいのがこの積算という仕事です。また、建築の仕事の中では一番、奥が深いかもしれません。また、デベロッパーをやっていた時には設計の知識よりも積算の知識の方が役に立ちました。

建築関係以外の方だと、設計や現場監督なら誰でもできると思っているかもしれませんが、積算ができる人は本当に極僅かの人しかいないんです。

よく、建築の値段を出すのに坪○○万円などと単価で話ますが、同じ面積でも建物の仕様だけではなく、形状によっても値段は全然変わるんです。(私も単価で話ますが・・・)だから、私は土地の形状から、建物の形状を想定して、単価も使い分けています。

また、積算が出来ると、コンクリートが何%上がったとか鉄筋が何%上がったなどという情報(日経新聞にも値段は出ています。)で、その費用が建物全体に占める割合が解っているので、概ね値段が解ります。

ちょっと、勉強して出来るものでも無いですし、参考書もほとんど無いので、建設会社の積算部にでも入らないと実際の建物の積算はできませんが、一度、どんな世界なのかを眺めてみると、建築コストに関する世界観が変わるかもしれません。

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