食料と経済
終戦から65年ということで、戦争に関する番組が多々やっていました。
皆さんは『芋粥』を知っていますか?
芥川龍之介の小説ではありません。
この場合は『芋弦粥』と言った方が正しいでしょう。
私の叔父(父の兄)は未婚で70歳を過ぎています。その人に電話をして、自分の父親が病気であることを伝えると・・・
「芋粥しか食べないで育ったからねぇ・・・」
と言い出しました。私が電話をしたのは叔父が心配だったからでしす。老人の孤独死とかよくニュースで聞くから定期的に連絡をするために・・・。
私の父は確かに、現在、病気で入院していますが、とても芋粥しか食べないで育ったような体格はしていません。
しかし、祖母にも私の父に
「芋粥しか食べさせて上げられなかった」
という話は聞いたことがあります。
きっと、食料が本当に少なかった時代というのは、想像ができます。
さて、今日、ロシアが穀物輸出禁止を発動するというニュースがありました。
これにより、穀物価格が10%~20%値上がりする。とありますが・・・
この問題はここに留まる問題ではありません。
日本は『米』こそ、過剰生産していると言われています。
中には、
『本当に美味しい米を作れば儲かる』
という人もいます。
大事な問題はなんでしょうか?
食料とは、国力を揺るがす最大の問題です。
経済という、『玩具』の材料ではありません。
経済的に儲かる食料を作るのは自由です。
しかし、本当の意味で我々の食料を維持するために必要なのは・・・
時に、ボーダレスを楯に、
『日本が食料自給率を上げる必要性は無い』
という人がいます。
では、聞きます。
『貴方が自分の畑を持っていて、自分の食べる物以上のものを生産できなくても、隣人に売りますか?』
今、この問題は目の前に迫っています。
『衣食住』と言いますが、究極の選択ですが、一番大事なものはなんですか?
『食』は『衣住』よりも大事なものです。
この問題を軽薄に考えて、私利の為にだけ生きる人を私は侮蔑します。
日本の農業を本当に支えているのは、改善の余地があることを承知で言いますが、兼業農家を含む農家です。
日本人が自分たちの力で生きていくために、厳しい世界に目を背けないことも大事ではないでしょうか?
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