衣食住 生活の基本を構成するもの

カテゴリ:ブログ 政治経済

最近、ある契約の件で激しく動き回っています。ビジネスとなれば良いのですが・・・。

そんな訳でブログの更新を怠ってしまいました。

今週は『JALの倒産(会社更生法)』や小沢献金問題などがニュースとして目立っていました。個人的には小林繁投手が亡くなったことが大きかったのですが、本ブログとは関係ないので、そのことは割愛します。

さて・・・そんな中である二つのニュースが目に付きました。

09年の首都圏マンション発売、17年ぶり4万戸割れ

不動産経済研究所(東京・新宿)は19日、2009年の首都圏のマンション新規発売戸数は前年比16.8%減の3万6376戸だったと発表した。4万戸割れは1992年以来17年ぶり。神奈川県や千葉県など郊外で供給が大幅に減り、平均価格も7年ぶりに前年を下回った。近畿圏の発売戸数も13.0%減少。ただ、開発業者が新規供給数を抑えて価格も下げたため、売れ行きは若干改善。在庫も減少した。市況回復の足取りは鈍いが、10年は供給戸数が増加するとみられる。

 首都圏のマンションの平均価格は5.0%下落して4535万円だった。

 新規発売の増減を地域別に見ると東京23区内が5.0%増だった。23区内のマンション価格は12.5%下がった。一方で23区以外の東京都の新規発売は24.0%減。神奈川県は34.9%減、埼玉県は14.6%減、千葉県は34.2%減った。資金余力のある大手開発業者による供給が多い都心部と、中堅・中小の開発業者が主戦場とする郊外部で差がついた。

出典:日経ネット


一建設、営業益182億円に上方修正=低価格住宅が好調-10年1月期予想

一建設は22日、2010年1月期の単独業績予想を上方修正した。売上高を1916億円から2005億円、営業利益を136億6900万円から182億2400万円、純利益を74億5500万円から100億5400万円にそれぞれ変更した。主力の低価格住宅の販売が好調な上、原価管理の徹底で粗利益が改善し、収益が上振れする。

出典:時事ドットコム


首都圏のマンション販売が4万戸割れするのは、すでに確実であったので別に驚きません。今までが2007年までが異常なだけであって、実際には4万戸台が、需給バランスの取れているラインではないかと考えています。

ですから、この数字は驚かないし、今年は4万戸台を回復すると考えられます。

そして、それに相反するニュースが一建設のニュースです。

この会社は西日本の方には馴染みが無いかもしれませんが、『飯田建設工業』と言えば、ご存知の方もいると思います。昨年の暮れに上場した会社ですが、低価格の分譲住宅などで有名な会社です。

見た目や仕様は確かに、三井不動産のファインコートなどと比べると

「・・・・」

な会社です。しかし、その値段は、圧倒的です。

施工現場も見たことがありますが、値段ほど、酷いという事はありません。(「すばらしい!」という程ではありませんが・・・)それよりも、これだけの物をこの値段で・・・と驚きます。

しかし、ここで重要なのは、こんな時代でも、多くの方に住宅を供給しつづけることが出来るというのは、立派なことです。

マンションの供給戸数が前月比でのマイナス幅が減ったのは、2008年10月のリーマンショック以降、一気に販売戸数が減り、その減ったところと比較しているからということが大きいと考えています。実際には最悪期と比較してもまだ、下がり続けているというのが実態です。

また、最近は契約率がほぼ7割に到達し、販売の好不調の指標となるラインまできていること、在庫が減ったことから不動産市場の景気回復を言う方がいますが、

「これだけ供給戸数を絞れば・・・」

と思ってしまいます。

ここで一建設の住宅を見て思ったことは『ユニクロ』でした。

ユニクロのジーパン(正確にはファーストリテーリングの『GA』のジーパン)も物凄く品質が良いとは言えません。しかし、あの値段なら、当然に多くの人が買うと思います。

しかし、これが「衣食住」ではないでしょうか?

「衣食住」とは生活の基本を構成するものという意味と認識しています。

生活の基本を構成する物にも関わらず、一般の方の多くが手に出来ないものを作ることは、それは「衣食住」ではないことを意味します。また、衣類であっても食事であっても住宅であっても生活上必要の無い物は、「衣食住」ではなく、不景気になったときには、一番最初に淘汰されます。

日本の住宅市場は正にここにあったと思います。

生活に必要の無い機能を『多機能』と称してきました。しかし、その需要がどこまであったかは微妙です。故に、不景気と同時に大幅に売れなくなりました。

外食産業が大幅に落ち込み、多店舗展開する飲食店は、業態変更をして必死にローコストの業態に変更し、外資系アパレルブランドも、ファストファッション以外は大幅に売上げが落ち込み、撤退が相次いでいます。住宅も同じだと思います。

日本人はブランド好きです。欧米の文化に憧れを抱き、それに近づきたいと思うところにあり、背伸びをしたがる傾向が強い人種でした。外資系のアパレルブランドが日本が売上げの50%などというが、それを示しています。セレブと言う言葉が流行ったのも頷けます。

また、すぐに無理矢理ブランドを作って、高額商品にしたがる傾向もあります。付加価値と言って、ブランドを作りたがります。

しかし、経済成長を大きくしている時代にはそれも良かったのかもしれませんが、時代の変化が上記のニュースだったのではないでしょうか?

いつか、必ず景気は上向きますが、バブル時代の様なことは私の目の黒いうちには来ないと思います。(来てはいけないと思います。)

地に足をつけた、業界を目指したいと思っています。

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