【経緯】外伝5【立退き】

連載シリーズ 【 【経緯】外伝5【立退き】 】 第 5 話 / (全 7 話)

私はここに、収益不動産の話どころか、立退きの話を書いていますが、実際には『住宅』の専門家です。しかも、住宅に関する技術系の人間です。自称ですが、ちゃんと一級建築士も持っています。(宅建他、不動産系の資格もいくつか持っていますが・・・)

私は、声を大にして言いたいんです。

私は住宅に関する技術の専門家だ!得意げ

と・・・

今日の仕事の依頼は

「相続に関する、遺産分割協議書と相続による不動産登記」

です。すでに万屋状態です。

 

 

さて、昨日の話の続きです。

なかなか会おうとしてくれない、Sさんの部屋に通うこと10回目ぐらいの時でした。

そろそろ、戦法を変えないといけないかな・・・

と、思いつつも、今日はYさんとお話しをした帰りなので、そのままSさんの部屋に立ち寄りました。呼鈴を押そうとした瞬間・・・・またもや、数人の男性です。

「この部屋の方ですか?」

と、聞かれました。さすがに2回目ともなると雰囲気で察しました。

「いえ、このマンションを所有している会社の者ですが、警察の方ですか?」

と聞き返すと、やっぱりそうでした。ドラマ通り手帳を見せられて・・・

「この部屋の方に少々、用事がありまして・・・」

(私もなんですけど・・・)と言おうとすると、

警察官の手に持っているのは家宅捜査令状です。

警察官は俺達の邪魔するなよ・・・と言わんばかりの態度です。

家宅捜査令状!えっ


って、何したの?Sさん・・・・汗

というわけで、警察官は無理矢理Sさんをドア越しに呼びだし、ドアを開けさせました。私は側で見ているだけですが、黙ってみている訳にはいきません。何って言っても、このマンションのオーナーです。私だって、会社に報告しなければならない義務があります。

というわけで、警察官の最後尾から一緒に突入!

と、絶句な光景でした。

部屋には無数のパソコン。

モニターには永遠と流れる意味不明の文字・・・。

床はケーブルだらけです。

窓には真っ黒の紙が完璧に隙間なく貼られています。

警察官はSさんに何かを話していて、Sさんは観念したかの様にうなだれています。ほどなく、Sさんは警察に連れて行かれました。

そして、警察官は私に・・・

「ここにあるものは全て証拠品になりますので一切、触らないで下さい。」

『はい』で帰るわけには行きません。少なくとも、どうして、こうなったのかを会社に報告する義務がある私は、この部屋が何に使われていたのか、Sさんが何をしていたのかを聞きました。

ワンクリック詐欺の基地ビックリマークSさんはその主犯!!

ということでした。

数日後にSさんの部屋にある殆どのものは警察が押収していきました。

私は、何もせずにSさんの立退きに成功しました。

さて、次回は言葉の通じないRさんです。

Facebook にシェア
Pocket

株式会社リデベはプロも御用達の不動産・建築の総合コンサル会社です。
店舗物件、テナント賃貸、投資、空家対策、開発、地上げ等、貴方の問題を解決します。
まずは1本、お電話ください。些細な疑問にも答えます。プロ、アマ、一般の方、すべて歓迎。
無料電話相談
03-5389-6082
(営業時間:平日10時~18時30分)
・無料メール相談はこちら
・弊社サービス概要はこちら

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

カンタン見積もりシステム
株式会社リデベのカンタン見積もりシステムは、お見積り内容を細かく選択でき、 簡単にお見積り作成・送信ができます。
金額の参考にもご利用ください。