【開発】L字溝 第6話
さて、何が問題なのか解らないまま、とりあえず現場事務所に行くと、設計担当のM氏が
「百聞は一見なので、とりあえず現場に行きましょう。」
と言うので早速、現場に行きました。現場に着いて、問題の私道と隣地の境界を見ると・・・
※私道側から隣地を見た絵です。
(サムネイルになっています。クリックすると拡大します。)
赤線は設計GLで点線はもともと私道があった部分で今回の工事で鋤取っています。(鋤取り=切土)実際に現場では点線も赤線も見えません。
※設計GL・・・設計上の基準点となる高さのこと。今回は道路斜線をギリギリで交わす為に、道路高さと設計GLを同じ高さにしています。
上図のグレーの部分は隣地のブロック塀、茶色の部分は土です。
現場に行くと、もともと傾斜していた、私道を鋤取った為に私道と隣地の間にあったブロック塀の下の土が見えてます。このままでは、ブロック塀のこちら側の支えが無いので塀がこちら側に倒れてしまいます。
「これは、まずいなぁ・・・。塀を作り直すか、このブロック塀と抱き合わせる格好でこちら側に塀を作らないとまずいね。」
「いや、それがどっちもできないんですよ・・・。」
「なんで・・・」
「隣地の建物はこのブロック塀に接する様に塀が建っています。つまり、新設しようとすると、基礎が作れません。」
「じゃあ、こちら側の敷地に抱き合わせで擁壁を作るか・・・」
「いや、それもできないんですよ。こちら側の敷地は建築基準法上の道路です。今回、この私道は2項道路で4mに満たなかった道路幅員を今回、建てた建物側に道路を10cm拡張しています。もし、擁壁を建て様とすると、道路内に擁壁を作ることになります。道路幅員は擁壁の道路側の面(ツラ)から測定するので、擁壁の厚さ分、道路幅員が足らなくなってしまします。」
(っつうか、落ち着いて話してる場合か!?)
「・・・」
この時点で、この問題の大きさに気がつきました。
次回は問題解決の為の打合せです。
しばらく、更新してなかったけど・・・
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