ジュンク堂松山支店のオープンパーティー
先日、松山に行ったことはブログで紹介したとおりです。
詳しくは・・・出張
実は、帰りの飛行機もさることながら、行きの飛行機もとんでもなく早い飛行機でした。
ジュンク堂書店松山支店のオープニングパーティは14時からだったのですが、予約した飛行機は羽田発7時20分、家を出たのは5時半でした。
今回、一緒に仕事をした名古屋の地上げ屋のTさんと松山空港で待ち合わせをしたのですが、Tさんは8時半に松山空港に着いていて、お互いに眠い目を擦っての待ち合わせとなりました。
さて、なんで、そんなに早く松山入りしたのかは内緒ですが、不動産屋として仕事をする以上、町を視察しなければなりません。そこで、松山の町を歩いてウロウロしていました。
そして・・・オープニングパーティーに参加して、一旦、Tさんと別れて自分の宿に、松山で一杯飲むために18時に再度待ち合わせをして、飲み行きました。
さすがに朝が早かったので1軒で終わりにしようとしたのですが、ぶらっと歩いて結局、2軒目のバーに入りました。
しばし、飲んでいると・・・店の奥で飲んでいた男性が、
「失礼ですが、ジュンク堂書店のオープニングパーティに出られたかたですか?」
「はい・・・そうですが・・・」
「実は今日、お見かけするのこれで3度目なんですよ!」
いくら、狭い町とは言え、1日に3度もばったり会う程、狭くはないし、見かけても知人でも有名人でもないので覚えている方が不思議かと思いました。
「はぁ・・・どちらで・・・」
「最初は銀天商店街、二度目は全日空ホテル(オープニングパーティの会場)、そして、今です。」
「よく、覚えていましたね!」
「失礼な言い方ですが、お二人とも、普通の人とは雰囲気が違いますから・・・。」
「えっ・・・。あっ、Tさんのことですね!」
自分は見た目は普通の人だと信じています。
「俺かい!」
「いえいえ、お・ふ・た・り・とも・・・。如何にもって感じですよ。」
そんなんに気軽に声を掛けるのか・・・
とまぁ、こんな感じで会話は進み、我々がなんで松山にいるかを話し、相手の素性などを聞きました。
その人は全日空ホテルの方だったんですが、生まれも育ちも、そして今も松山の方でした。
そこで、かなり会話ははずんだのですが・・・そこで、意気投合した話は・・・
自分の町は自分達の手で再生させなければいけない。
決して、国の助成金や補助金頼みの再生を考えてはいけない。
自分達の手で自分達の出来ることから、やらないといけない。
ということでした。
私はあまり成果の出ていない、地域再生プロジェクトを2つ知っています。
一つは伊豆の稲取町です。
こちらは一時話題になった、再生のプロを外部から招聘して、再生を試みています。
外部からプロを招聘することは悪いことではありません。
しかし、問題はそこの人達が一致団結して、再生しようという気持ちに欠けていることです。
もう、一つは同じ、四国の高松です。
こちらも都市計画のプロを入れて、国土交通省なども参加して、
地域再生ファンドを組成し、高松の商店街の再開発を行っています。
これは日本の典型的な箱物再生事業です。
立派な建物や、都市計画だけで地域再生ができると思ったら大間違いです。
お金を使えば地域がよくなるわけではありません。
商店街の人や地域住民が新しい箱を欲しがっているわけではありません。
たとえば、夕張や大牟田の様に炭鉱産業が衰退し、町そのものの 使命を完了している町はどうしても衰退します。一定のところまでの人口減少は仕方がないところです。炭鉱に変わる産業と言っても、限界があるでしょうから、需要に叶ったところまでの衰退は仕方がないと思います。
それでも、以前の活気を取り戻そうと無理をして、素人考えでよくわからない観光施設を作ったりすれば、正に財政破綻を起こします。これは既に実証済みです。
しかし、高松も稲取も実は昔とあまり変わってはいません。
特別に終焉を迎えた産業があるわけでもありません。
問題は町の魅力です。
それを勘違いして、外部の金に頼り始めることが間違っています。
地元の人が自分の町を自慢できない様な町に外から人は来ません。
地方都市が疲弊しているのは人口減少が最大の原因です。
なぜ、人口が減るのでしょうか?
交通の便がよくなれば人が集まるとでも・・・。
昔は高速道路も新幹線も無いのに地方都市は立派に存在していました。
その事を考えていなければ、本当の意味で魅力ある町にはなりません。
抽象的な話だけど・・・
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