2009 不動産業界十大ニュース
勝手に業界十大ニュースを考えてみました。
昨年に引き続き、明るい話題は殆どありませんでしたが、去年に引き続きということもあって、特別に驚くこともなかったのかとも思います。
では・・・
1位 住宅着工戸数、42年ぶりに100万戸割れ
以前に記事で書きましたが、さすがにこれは驚きました。ハウスメーカーで商品開発をしていた頃に、いつか100万戸割れの時代は来るということは解っていましたが、まさかこんなに早く来るとは思っていませんでした。
2位 パシフィックホールディングス倒産
一昨年の出来事の様に感じてしまいますが、去年の3月です。取引もあったり、自分の知り合いもいたりとで、倒産することはなんとなく感じてはいましたが、REITスポンサーが倒産というのは驚きました。
3位 穴吹工務店倒産
マンション業界着工戸数トップに躍り出たことのある穴吹工務店の倒産には少し驚きました。販売不振もあったのでしょうが、お家騒動も応えたのだと思います。しかし、バブルが弾けた後に、太平住宅や殖産住宅などなどが倒産しましたが、もう少し、じんわりと売上げが減っていき、徐々に会社の規模が小さくなり、やがて破綻というパターンだったのですが、一昨年あたりからは、突然死もしくは数ヶ月で倒産という会社が多かった様に感じます。
4位 ニューシティコーポレーション倒産
こちらも、REITのスポンサーだっただけに驚きました。しかし、パシもそうでしたが、JREITに関して言うと、不動産転売の最終出口とみんなが考えていて、また、JREITもそこに甘んじていたことが、この結果に繋がったのではないでしょうか・・・。JREITも在り方を考えないといけないと感じました。
5位 ドバイワールド債務返済猶予要請
これは不動産業界とは関係ありませんが、ゼネコン業界はショックだったと思います。しかし、ドバイ破綻は随分前に解っていたことだけに、今更という感じでした。
6位 公示地価3年ぶりに下落
バブル崩壊を経験している私にしてみれば公示地価の下落自体はどうということはありません。しかし、上昇した箇所が27863調査地点のうち23箇所というのは驚きです。(昭和45年調査開始以降最少)実際に公示地価が発表された時に、うちの会社の社員が目を凝らして上昇ポイントを探していましたが、なかなか見つからないという姿が印象的でした。
また、表参道~青山、また名古屋あたりでは公示地価が下がりすぎて、路線価と逆転するのではなどという話がありました。ちなみに南青山などで公示地価が17%下落などと騒がれましたが、実際の取引されている値段は半分ぐらいになっていました。
7位 クリード倒産
このニュースも既に一昨年の様な気がします。ただ、去年年明けにちょっと驚いたニュースでした。
8位 日本綜合地所倒産
こちらも突然死という感じでした。前年3月期には10年連続最高益などと言っていたのに・・・。財閥系か電鉄系以外のデベは自転車操業であるということが良く解る事例でした。
9位 オフィス空室率悪化止まらず
オフィスの空室率に関しては毎月の様にニュースになりました。空室率もさることながら、家賃の下落は半端ないものでした。オフィス市場に関して言えば、完全に過剰供給ですから、多少景気が良くなっても、改善されるのには時間が掛かると思いますし、2011年問題も間近に迫っています。
10位 たぬきの森裁判でデベロッパー敗訴確定
ニュースの詳細を知らない方はこちらを見てください。・・・たぬきの森
感想に関しては以前のブログに書いた通りですが、今後のマンション開発はより慎重に近隣対策を行わなければなりません。というよりも、近隣対策ならぬ、近隣住民意識調査をやってからでないと、用地取得が怖いと思いました。
と、勝手な十大ニュースですが、忘れているのもあるかもしれません。
みなさんの印象に残ったニュースはなんでしたか?ちょっと、振り返ってみるのも面白いかもしれません。
では、明日の復路を見るので寝ます。
あっ・・・箱根駅伝の話です。
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