消費税増税と大義
昨日、衆議院で消費税増税が可決されました。
反対96票・・・
そのうち、57票が与党民主党でした。
消費税増税について、私は否定している訳ではありません。
おそらく、いずれ近いうちに増税をしなくてならなければならないことは
間違いないことです。
さて、今回の賛成票と反対票のどちらに大義があったかを考えてみると
私は反対票の方に大義があると考えています。
自民党と公明党の賛成票は当初から言っていたことなので
当然に賛成だと考えます。
しかし、前回の衆議院選挙でその点について国民の真意は
すでに決着している話です。
私は小沢さんが嫌いです。
この人が政治の中枢に登場してから、
日本の政治を混乱させていると感じざるを得ないからです。
今回、大義を貫いたのは小沢さんです。しかし、
「小沢さんが何故、離党しないのだろう?」と、感じている人も多いと思います。
ここは小沢さんが政局を睨んでいるからにすぎません。
何せ、反対票に回った民主党議員に大物はいません。
(小沢さんを除く。ハトは終わった政治家だし・・・)
さて、消費税から離れて、日本の国家運営について考えてみましょう。
この国の問題点は何でしょうか?
政治家=票を集めて、自分達の政治家としての地位を確保する。
役人(官僚を含む)=自分達の利権を守る。(他の事は知ったことではない)
ここで民主党の掲げた旗は
「脱官僚政治」
だったはずです。
勿論、無理に決まってます。
票集めの実務素人が、原発に口を出す時点でアウトです。
問題は政治家が官僚をコントロールできる体制を整えることが
できるかどうかが争点だったはずですが、
結果として民主党は何もできませんでした。
今回の消費税増税も財務省主導で行われたことは
火を見るよりも明らかなことです。
野田首相は、首相として何かをしたかっただけで、
彼の信念で何かをやったとは、考えられません。
野田首相の演説は確かに上手いですが、
単なる、格好つけだけで、その本位が何処にあるのかは
全くをもって不明です。
そもそも、日本人の悪い癖がここにあります。
「大義を掲げていながら、実は既得権を守りたい。」
その為には、
「他人の所為にする。」
これが既得権者の常套手段です。
バカな経団連が自分のことしか考えないコメントをしたりする。
震災にあった方が日本国民代表かの報道をする。
現状において消費税増税(というか増税)は
仕方がないことであり、その財政状況を作ったのは
政治家であり官僚ですが、それを支持した国民の責務は
逃れることが出来ない事実のはずです。
問題はた大義のある政治家や官僚がいるかどうかです。
ビジネスに於いても、部下や下請けの所為にしたがる人がいます。
己を振り返る良い機会です。
この国を憂う気持ちのある政治家や経営者がいるのか・・・?
大河ドラマ 平清盛
大河ドラマ『平清盛』が低視聴率に喘いでいます。
このネタを書く時点で、自分のブログの読者が減るんじゃないかと危惧するぐらい、酷い視聴率です。
解らなくも無いです。この時代背景というのは、どうも我々の時代とは無関係すぎる様な感じがします。
2009年の大河ドラマ『天地人』は、直江兼続が主人公でした。平均して20%を超える視聴率でした。これは時代背景のなせる業と思います。直江兼続の生きた時代というのは16世紀中~17世紀前半です。と言うと解り難いですが、桶狭間の合戦の年に生まれて、大阪夏の陣の4年後まで生きていた人です。
ちょうど、この『天地人』がやっていた時代に流行った言葉に『歴女』なるものがあります。『歴女』とは、歴史ファンの女性ですが、なぜ、戦国時代の武将が流行ったのでしょうか?
色々な要因がありますが、私の思うところで一番、大きいのはゲームの力だと思います。光栄という会社が出した『信長の野望』で一時代を築き、その後、戦国武将を主人公とする漫画が流行ったことで、この時代の知名度が上がったことによるものだと思います。
また、その翌年の大河ドラマ『龍馬伝』は主人公が坂本龍馬です。
まぁ、政治家じゃなくても、尊敬する歴史上の人物のNo.1ですから、これまた時代背景が良すぎます。
それに比べて・・・『平清盛』は平安時代の末期です。
これが、30年後の鎌倉時代初期の源義経ぐらいになると、色々な逸話も知っている人が多くなりますから、また違ったのかもしれませんが、如何にも難しい時代背景です。
ちょっと具体的に言うと、この『平清盛』に出てくる時代の天皇の名前を順番に挙げていくと
白河天皇→堀河天皇→鳥羽天皇→崇徳天皇→近衛天皇→後白河天皇→二条天皇
となります。今の時代と違うのは、天皇陛下が亡くならなくても引退して、上皇となったり、奥様が複数いて、母親の違う子供が沢山出てきたりします。ですから、誰が実権をもっているのかさっぱり、わからなかったりします。実際には、その奥さん同士の対立で派閥ができたりしますから、人間関係が極めて複雑怪奇になります。
また、平氏と源氏が戦っているのではなく、平氏が二手に分かれたり、源氏も二手に分かれたりしてそれが、お互いに手を組んだり、離れたりします。名前も似ているので、なにがなんだか余計にわかりづらい時代です。
しかし、私はこの大河ドラマは、ここ数年の大河ドラマの中でも一番、良い時代背景を描いていて、それをどの様に視聴者に伝えるかに期待しています。
実は、この時代が日本の現代の歴史の始まりと言って良いと私は考えています。これより、前の日本の歴史というのは、大陸の影響を受けすぎていて、日本オリジナルの歴史がちょっと薄い感じがします。
今、あなたの会社で二つの派閥があったりしませんか?
会長派Vs社長派、社長派Vs専務派・・・などなど、まさにこの時代からそれが露骨に始まります。
こんな人間関係が嫌で独立する道を選んだ人いませんか?その人間関係に多少、距離をおきながら上手く立ち回っている人っていませんか?
それが西行だったり、平清盛だったりします。専務派について、専務が失脚すると一緒に失脚した部長がいて、今度は、社長がなんらかのミスで失脚すると、専務派のNo.2の取締役が社長になって、専務派だった部長の下にいた課長が、一気に取締役にあがったなんてことありませんか?それが源頼朝です。
真田幸村という人気のある戦国時代後期の武将がいますが、関ヶ原の合戦で父である真田昌幸と一緒に西軍につきます。しかし、兄である真田信幸(之)は東軍につきます。これは、どっちが勝っても家系が途絶えない為の戦略ですが、同じ事が関ヶ原の合戦の400年以上前に行われていたこともわかります。
実は、もっと面白い逸話もあります。
今週(2012年5月20日放送)で登場した、源為朝という武将がでてきました。目の下に隈のある人です。なんか、ごっつい感じの人ですが、この人、ネタばれになりますが、崇徳上皇側について孤軍奮闘の働きをしますが負けてしまいます。
この人、鎌倉幕府を開いた、源頼朝のお父さんである、源義朝の弟で、源義朝が長男ならば、この為朝は八男です。歴史的には、結局、伊豆大島に流刑になるんですけど、そこでも大暴れをして処刑されたということになっています。しかし、伊豆大島から追手の手を逃れて沖縄に行き、初代琉球国王になったなんて言う逸話もあります。
なかなか、とっつきにくい時代背景だとは思いますが、ちょっと予習してから見ると、かなり面白い番組です。来週(2012年5月27日放送分)は保元の乱ですが、保元の乱と平治の乱の区別がつかない人もいると思いますが、歴史なので関連性が無いわけではないですが、まったく違う戦争です。
今は簡単に時代背景を予習できる時代です。
ちょっと、歴史を見て、今の時代に置き換えてみるのはいかがでしょうか。
歴史の1ページは、必ず繰り返します。
金環日食
本日、太平洋沿岸の一部で、金環日食を見ることができました。
もう、TVなどでさんざんやっているので、今更なのですが・・・
一応、写真を撮ってみました。
金環になった決定的瞬間は撮影よりも自分が見ることで精一杯で
撮れなかったのですが、金環になる直前の写真です。
クリックすると大きくなります。
さらに、穴の空いたものを使って日食中の影を撮ると・・・
クリックすると大きくなります。
とこんな感じですね。
7時半過ぎだったのですが、当然にそれよりも早く準備していたので
ちょっと眠いです
福山市の火災について
昨日、極めて不幸な事故がありました。福山市のホテル火災です。
さて、このホテルですがメディアの情報によると再三の行政指導にも関わらず、消防法を遵守していなかったのことでした。
私は建築の設計管理や工事監理に携わっています。もちろん、建築完了検査時、つまり、私の目の及ぶ限りでは建築基準法は遵守させています。しかし、建築完了検査後に建築主が法令違反の建物に改築もしくは改造するということは往々にしてあります。
今回、福山のホテルに泊まって亡くなった人にとって不幸だったことはなんでしょうか?
私は思います。
そのホテルの安全性が客観的に解らなかったことだと思います。私は、出張で日本全国に行きます。もちろん、その場所のホテルも利用します。私と同じ様なビジネスマンの方も多いと思います。
私は、宿泊する際にホテルのドア貼られている、避難口までの経路、自分の部屋にスプリングクラーがあるかなどを必ず確認します。
おそらく、殆どの方がそんなことをしていないと思います。
ホテルに入った際に窓の開閉ができるかの確認をしていますか?
これは私が建築の専門家であり、もし、ホテルなどで火災が発生した際にどういう事態になるかを知っているからとる行動ですが、余程の建築の専門家で無い限り、火災リスクを考慮することはないと思います。
さて、そこで今回の福山のホテル火災で思ったことがあります。
このホテルの防火設備は、建築当時の基準は概ね満たしていたそうです。ただし、現行の法律は満たしていなかったという状況です。
この様な建物を「既存不適格」といいます。現行の法律を満たしていない訳ですから、違法の様に感じますが、建築物というのは建てられた時の法律を満たしていれば、何ら罪に問われることはありません。それが、どんなに人命に影響を与えようとしてもです。
これは、建物所有者の財産権を守るためのものです。法律が変った瞬間に建物を改善しろと言われても、建物の改善には莫大な費用が掛かります。それをやっていないからと言って、その建築物の所有者を罪に問うのは極めて難しい話です。
と・・・書くと「甘い!」と思われるかもしれませんが、あなたが住んでいる部屋に火災報知機は付いていますか?
あなたの部屋が、最近に建てられたりしたものであれば当然に付いていると思いますが、あなたの実家の部屋には付いていますか?
現在の日本の消防法では全ての居室に火災報知機の設置が義務付けられていますが、あなたは守っていますか?あなたのご両親の部屋には火災報知機が付いていますか?
今回は7名の方の命が失われました。
全ての既存不適格の建物を一気に改善しろというのは、経済的事情を勘案すれば無理だということは、わかります。
しかし、その建物の安全性が良くわからずに亡くなられた方は極めて不幸なことだと思います。
今回、福山市もこのホテルの火災に対する安全性に懸案事項があったことは把握していた様です。
とするならば、この建物は火災が発生した時に危険な建物だということを、しっかりアピールし利用者に告知するべきだったと思います。
安いけどリスクのある建物だということを、建築のプロで無い方に明示できるシステムを作るべきではないでしょうか?
現在の法律では、既存不適格の建物の使用を差し止めることは実体経済を考慮すれば不可能です。(そもそも、わが国の建築基準法が「行当たりばったり」なのがいけないのですが・・・。)
しかし、その状況を建物利用者に明示することはできる筈です。
今回、命を落とされた方のご冥福をお祈りします。
追記:建築基準法については、既存不適格については合法扱いとなります。しかし、消防法の一部、例えば、火災報知機の設置、不燃材の使用等は、遡及適用(現行の法律に是正する)となります。今回のホテルは、この遡及適用部分については違法でした。
日本の将来を占う(不動産業界篇2)
以前のブログで、
住宅着工戸数が10年後に50万戸、20年後には15万戸になると書きました。
今回は、次回の予告通り、その根拠を書こうと思います。
実は私がダラダラと書く前に、この記事を読んで頂ければと思います。この記事は富士通総研が、統計的に見た日本の空き家率の記事です。そこに、日本の将来の住宅着工戸数のヒントがあります。
空き家率の将来展望 ―現状のままでは20年後に25%近くに―
この記事を読んでみると、日本の住宅着工戸数を半減させても、空家率が上昇していくことがわかります。ここまでは、極めて論理的な予測であり、信頼の置ける予測です。
さて、現在の住宅着工戸数は約80万戸ですから、約40万戸にしても、空家率が増えていくということになります。つまり、半分にしたとしても実質的には供給過多な状態が続くということです。
ここで、前回の私の記事で予測した10年後の労働者平均手取所得ですが、現在の約80%になっています。当然に、これは平均です。現在の住宅を購入できる層の所得が80%に減っているという訳ではありません。
高所得者の社会保障還元率は増えるにしても、所得格差が拡大していることが想像されます。しかし、それにしても、3000万~4000万の新築マンションや戸建を30年前後のローンで買うことのできる層(30歳代前半で年収500万円前後)は、大幅に減っていると考えられます。
しかし、人が家に住まないということはありません。貸家にしろ、持ち家にしろ、ホームレスにでもならない限り、家に住むことになります。
そこで、この中古住宅市場の登場です。当然に耐震化の遅れなどから、全ての中古住宅が使えるとは限りませんが、コストとのバランスで新築の需要の相当数が中古に流れることは容易に想像がつきます。
ただ、10年後となれば、まだまだ旧耐震の建物が多かったりします。例えば、私の住んでいる場所の近くには昭和30年代に建てられた公営住宅の建替えの計画もあります。
恐らく、公営住宅をはじめとして、この10年前後で旧耐震の建物が建替えられたり耐震補強が行われるでしょう。また、10年後に長期金利はやや上昇しているものの、不動産価格が所得以上に下落していると考えられます。
為替次第では材料費の下落も考えられますし、この日本の経済動向で人件費が下がっていれば、建築コストそのものが下がります。
そういう意味においては、この10年の間も確実に新築の着工戸数は減るものの半分になるとは思えません。
ところが、この旧耐震の工事が一巡すると・・・。今から20年後というのは、2032年です。この頃になると昭和に建てられた住宅も相当、減っていると思います。とすると、住宅の寿命もかなり延びていることから、それこそ新築の需要が殆どなくなっている筈です。
さらに、前回の私の予想で、この頃になると日本の長期金利は大幅に上昇しています。景気が好転していないにも関わらずです。
とすれば、新築住宅の購入層はもっと大幅に減ることになります。
すでに大手不動産会社(マンションデベロッパー)の再編が始まっているように、今後はハウスメーカーやゼネコンの再編もあり、業界の大幅な縮小が予想されます。
逆に大手や新鋭の会社が中古住宅をリフォームに算入することになり、現在の様なリフォーム詐欺業者などは駆逐されると予想されます。
ただ、ここで中古住宅や貸家の取引が活発になるからと言って、不動産業界が明るくなるわけではありません。これは新築と中古・貸家を併せた総数は減るからです。人口が減るのに住宅の総数の需要が増える訳はありません。
中古住宅や貸家の取引に向けて、なにか特徴の無い不動産業者は淘汰されていくことは必至です。ましてや、地上げをして、マンション業者に土地を卸したり、転売を中心にしている業者などは、時間の問題で淘汰されるでしょう。
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騒音問題 民法そのものの正当性
世の中には、間違った事が多くあります。
AとBが争った時にAが正しいか、Bが正しいかを争う。
そもそもAとBの倫理観より、その民法そのものが正しいか?
そこの倫理観を考えなかった一つの裁判がありました。
「子供の騒音、静かに」 東京地裁が命じる
2012.3.15 22:53
東京都品川区のマンションで真上の部屋に住む男児が跳びはねてうるさいとして、階下の夫婦が騒音の差し止めなどを求めた訴訟で、東京地裁は15日、「我慢の限度を超えている」として、男児の父親に一定以上の騒音を出さないよう命じる判決を言い渡した。
判決理由で前沢功裁判官は、夫婦が業者に依頼して騒音を測定した結果に基づき「男児が跳びはねたり、走り回ったりする音は生活実感としてかなり大きく聞こえ、相当の頻度であった」と指摘。配慮すべき義務を父親が怠ったと判断した。
夫婦が求めた慰謝料計60万円のほか、妻が頭痛で通院した治療費や騒音測定の費用も請求通り支払うように命じた。
判決によると、夫婦は平成18年3月ごろ、1階の部屋に入居。その後男児とその家族が2階に引っ越してきて、遅くとも同年5月以降、騒音被害が始まった。夫婦は男児が幼稚園児だった20年に提訴した。
この事件、上階の住人にとっても、下階の住人にとっても不幸な判決だったと私は思います。そして、この判決を下した判事は、無能極まりないと考えています。
色々なケースが考えられます。
上階の親が、異常に子供に対して甘やかす、無関心、下階への配慮が足りないなどでこの問題が発生した。下階の住人が異常に神経質でこの問題が発生した。
双方が考えられますが、この状況であれば、ある不動産評論家が言った様にコミニケーションの問題で済まされます。
しかし、この判例が残るということは、コミニケーションの問題では済まされません。
私は、建築基準法と宅地建物取引法の問題と考えます。
この双方の法律は日本の住宅の変化に対応できていません。勿論、住宅性能評価制度などで、それをフォローするものはありますが、それがこの問題には対応でいきてはいません。
この問題は、AとBの問題ではありません。
日本の住宅のあり方を考えなければならない問題です。
1.上階(隣の部屋)の騒音に対し、建築基準法としてどの様な対応がなされるべきなのか?
2.同様にその事を重要説明義務として居住者に説明することの必要性。
この二点のことを争点挙げずに当事者同士の問題として出てきた判例には、大きな疑問を持っています。国土交通省の責任を問わない、もしくは、そこに気がつかない、もしくは気がついていても触れないあたりが日本らしいです。
この記事だけで、Aが悪いか、Bが悪いかはわかりませんが、この様な判例が出続ける様では、日本の住文化に発展はありません。
熱帯魚の王様 ディスカス
久々の熱帯魚ネタです。
熱帯魚を趣味、もしくは何気なく飼われている、
もしくはインテリアとして置いている方は、いると思います。
以前から、私のブログを読んでいる方はご存知の通り、
私は完全な趣味というか、マニアの域に入っています。
リビングの壁一面は水槽です、
常時10本(最大は90センチ)の水槽が並んでいます。
もちろん、状況に応じて増えます。
リビングの水槽の水だけで常に400リットルぐらいはあります。
さて、熱帯魚には・・・
グッピーに始まり、グッピーに終わる
という格言があります。グッピーと言う魚、安いものだと
ホームセンターなどで1匹100円前後で売っていたりもします。
既に、一部では金魚掬いならぬグッピー掬いもあります。
しかし、実はこのグッピー、1匹(通常はペア)数万円というのも普通にあります。
うちにもブルーグラスというグッピーがいます。
もう、ブルーグラスに関しては、観賞用というよりも完全なブリーダーです。
さて、当然ですが、リビングにそんな、熱帯魚牧場を作ると
非常に見栄えが悪くなります。
そこで、一番、大きな水槽には
熱帯魚の王様と言われる、ディスカスという魚を入れています。
通常、このディスカスという魚はブランク水槽で飼います。
※ ブランク水槽:水草や底に敷く砂などを入れない水槽のこと。
(簡単に言えば水しか入ってない水槽)
このディスカスという魚、完全な肉食なんです。
しかも、餌にあげているのはハツ(牛の心臓)のミンチです。
ところが、それを全部食べないと、一瞬で水が腐ります。
そこで、通常はブランク水槽で飼って、食べ残しは吸い取るという作業をします。
ところが、家では普通に水草&底砂(ソイル=土)で飼っています。
理由は・・・
ブランク水槽は見た目が悪いからです。
じゃあ、どうして水が腐らないかというと・・・
餌をちょっとしかあげない!
というよりも、ちょっとずつ、食べれる量を見計らってあげているから
全部、食べれる量だけしかあげないんです。
それでも、週に1度は1/3(40リットル)ぐらいの水を交換します。
仕事もいいですが、趣味にも時間を結構、割いています。
3月11日
去年の3月11日、14時46分。
東日本大震災がありました。
震災の全てが、原発問題ではありません。
津波の直撃を受けて亡くなった方は勿論のこと、
建物の倒壊、震災による火災、液状化現象・・・
それだけではありません。
私の知人にも震災によって、会社が倒産し、
それを苦に亡くなった方もいます。
しかし、それとは逆に、この震災を機に自分が浮上しようと思う方も沢山いました。
特に、この機会に東京に進出したいとか、
かつて兵庫県知事が、関東に震災があれば・・・とバカな発言をし謝罪しましたが
同じ様なことを言う様な経営者が沢山いたのも事実です。
此の世を
我が世と思う
心得も
人に思わる 恙が有り限り
まぁ、そんなことを思っている様じゃダメでしょうね。
黒字確定の売買契約
今日は契約があります。
決済も3週間とないので停止条件の無い、売買契約です。
本件は、昨年の10月から追いかけてきた仕事で今年度の売上で3割弱の大型案件です。
金融機関からの融資の確約も取っているし、不安材料は解消した上での契約です。
しかし、何故か、心が晴れません。
理由はわかりません。
本件でうちの会社の今年度の黒字が確定します。
あと、一件の契約も先月しており、それについては来期の売上が
無くても来年度を凌げるだけの超大型案件もまとまっているのに
何故か、まったく心が晴れません。
自分が追い求めているものと違うからなのか・・・。
じゃあ、何を自分が追い求めているのかもよく解りません。
そこで、一首
春の海
群れる青きに
もぐりきり
手を伸ばせども
思い届かば
スキューバをやるわけではないんですけど・・・
ヒューマン ~なぜ人間になれたのか~ 第4集 そしてお金が生まれた
NHKスペシャルで「ヒューマン なぜ人間になれたのか~」という番組が放送されました。
概要はNHKのホームページを見ていただければと思うのですが、4作に分かれていて、4作目が「そしてお金が生まれた」というサブタイトルでした。
NHKスペシャル ヒューマン ~なぜ人間になれたのか~
その中でちょっと面白い実験がなされていました。
お金=貨幣というのは物々交換を簡便にするためのものから生まれた。
例えば
「Aが魚を持っていて、Bがりんごを持っていた。Bは魚が欲しくて、Aにりんごと交換して欲しいと頼んだがAはりんごはいらない。」
これでは物々交換が成立しない。
そこで登場するのが、現在に貨幣に変るものとして登場したのが「小麦」。
ところが、小麦はいつかは腐ってしまうので貯蓄ができないので、それに変るものとして登場したのが「銀貨」という内容でした。
そして、物々交換をする動物というのは人間だけという(当たり前の様に感じます。)話がありました。
そこで実験です。
人間以外でもっとも知能が高い動物であるチンパンジーに「ぶどう」と「りんご」を選ばせます。
そのチンパンジーは80%の確率で「ぶどう」を選びました。つまり、「ぶどう」の方が好きということです。
そして、今度はチンパンジーに「りんご」を与えます。
そして、そのチンパンジーに「ぶどう」と「りんご」を交換する様に促します。
ところがチンパンジーが交換してくれてくれる確率はたったの2%という実験でした。
なぜ、チンパンジーが「りんご」を手放さないかと言うと、もし「りんご」を渡して、「ぶどう」が手に入らなかった時のリスクを考えると、そのまま「りんご」を持っていた方が良いと言う考えだからだそうです。
つまり、「信頼関係の有無」によって、初めて物々交換が成立するということです。
ここまでが番組の内容とその中で行われた実験結果でした。
これを見て、私が思ったことがありました。人間の経済社会に置き換えてみましょう。
AとBの間である契約が取り交わされ、Aが「ある物」(技量や時間を含む)を提供する代わりに、Bが「対価」を支払うという約束がなされたとします。ところが、Bがそれを支払わないという場合です。
この場合、3つのケースが考えられます。
1.AがBに「ある物」を提供した時点で、対価の支払い能力を喪失していた。
2.契約を取り交わしたものの、Aが提供した後にBが契約を反故にした。
3.Bは最初から払う意志が無かった。
1のケースはBが破産している場合などです。また、3のケースは詐欺行為です。
問題は2のケースです。契約に基づいて「ある物」を提供したにも、関わらずBが「対価」を支払わないということは、上の実験でいうところで言えば、Bは人間未満の動物だったということになります。
しかし、現代社会において、このケースは良くあることです。
例えば建設会社が100万円支払うから、「この工事」をやってくれと言って、下請け会社に「この工事」をやらせます。ところが、実際に支払うタイミングになって、突如として「90万円しか支払えない」と言います。下請け会社は次の工事の受注が無くなるから、泣く泣く「90万円」で妥協してしまう。
こんな事は日常的に発生しています。(現在は規制が厳しくなっています。)
このケースの場合は、まだ「90万円しか払えない」と従前に言ってきているから、良い方で相手の承諾なしに90万円しか振り込まないというケースもあります。
まだ、次の仕事があったり、これが100万円に対して90万円だから、信頼関係が若干、損なわれても下請け会社は着いてきますが、次の仕事の確約も無く、40万円だったらどうなるでしょうか?
2つのケースが考えられます。
1.訴訟
2.取引停止
のどちらかです。
訴訟には時間が掛かります。裁判費用や残金を取り返すことは出来ても、出廷や諸手続きなどの時間を考えれば手間が増えます。それを損害賠償請求という形で請求もできますが満額を認めさせるのは難しいのが実態です。つまり、金額次第では訴訟ということもありえるということです。
これが小額であれば取引停止です。当然に相手は「人間未満の動物」ですから、そこに信頼関係は構築できません。訴訟の時間が無駄である程、小額であるならば、今後、この人相手に取引をすることは無くなり、また、多くの会社が取引を停止していくことになるでしょう。
しかし、こういう事が増えていること事態が、人間が人間としての他の動物に対する優位性である信頼関係を喪失させる人が増えているということです。
自分がどちら側の人間になるかは、自分自身によって決まります。人間として生きていたいと、この番組を見て思った次第です。