不毛地帯最終回
今日はドラマ『不毛地帯』の最終回でした。久々に1話も逃さすにドラマを見ました。
組織運営の難しさ、ビジネスに取り組む姿勢など、戦争の悲惨さ以外にも学ぶ点は多々ありました。小説では随分昔に読んでいたのですが、ドラマで見るとまた違った新鮮さがあって良かったと思います。
本当は私なんかよりも、もっと若い、組織に属している人に見てもらい、組織の中で生きるという事の難しさや正しい事、やりたい事を成し遂げる為の忍耐や努力を学んで貰えたら良いと思います。
豪華なキャストに原作が山崎豊子、音楽や映像なんかもなかなかの物だと思うのですが思った程、視聴率が伸びないのは意外でした。
もし、見逃した方は、是非、小説をお読み下さい。
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緊急の物件
昨晩、こんな電話が・・・
相手は私の知り合いの社長さん。(不動産業者ではありません。)
「相澤さん、収益物のマンションを探してる知り合いがいるんだよ!」
「1戸単位ですか?1棟単位ですか?」
「もちろん、棟単位。2棟以上でも、大丈夫だと思うんだが10億~13億円分欲しいんだよ」
「相続かなにかですか?」 ※税金対策
「正解。」
「他に条件あるんですか?」
「横浜在住の人だから・・・。横浜~東京間がいいだろうな。それと、Netで7%以上は欲しいらしい。」
『最近だったら、それくらいの条件はクリアできるだろ・・・』
と思っていると・・・
「それと、ちょっと厳しい条件なんだけど・・・。3月中に欲しいらしい・・・」
「えっ、あと3週間っす・・・」
「そうなんだよ~。無理かな・・・」
という会話でした。
いい物件があればご連絡ください。
リストラ ~第13話~
人事発表からしばらくすると、私は、耐震リフォーム部のことや、新規事業部のことを気に掛けている余裕はなくなっていました。
今まで自分がやったことの無い世界の仕事をすることになったからです。
第12話にも書きましたが、それまでH建設は特許を取ったりすることは有りませんでした。というか、商標登録すら取ったことがありませんでした。
そこで、私に与えられた仕事は、まずはパテント関係の整理でした。
その時のH建設には法務部などはありません。もちろん、特許部もありません。それに特許も商標登録も取ったことのない会社ですから、それについて聞ける人は誰もいませんでした。パテントに関する独学が始まりました。
おかげで、私は今でも特許の申請や開発した技術や商法が特許に抵触するかなどが、ある程度解ります。もっとも、それが役に立つのは次の会社に行ってからになりますが・・・。
今までにH建設で開発された商品や技術の特許、実用新案で登録できるものを登録し、また、商標登録で申請した方が良いものがあれば、それも行うということでした。
また、それをやっているうちにあることに気がつきました。
自分がそのパテントを申請できるかを調べているうちに、すでにH建設が他社の知的財産権に抵触しているものがあることに気がつきました。実際にはH建設の方が開発したのは早いのですが、他社が特許を取っているなどというものもありました。この部署が立ち上がってから1年間は特許庁のホームページを見ることと弁理士事務所の往復という日々でした。
商品技術開発室に配属になって2ヶ月目のことでした。
平成11年6月の株主総会で役員が発表になりました。
大方の予想通りですが・・・
R社長→代表権の無い会長
I常務→代表取締役社長
ということになりました。
社内ではこれを前にして面白い(いや、多くの社員から見れば不愉快な)現象が起こっていました。
今までI常務に可愛がれていた社員に対して、やたらと仲良くしようとする管理職クラスの人が目立ちました。I常務はもともと、営業畑一本の人です。
建設会社はそうですが営業と技術系は往々にして仲が悪いものです。H建設は創業者が技術者であったことから、技術系の社員の方が重用されることの方が多かったので、技術系の社員は営業系の社員に対して、上から物を言う事が多い傾向にありました。
ところが、I常務が社長になるであろう憶測がながれたころから、やたらと営業系の部長職に挨拶に行く、技術系の管理職クラスの社員が増えました。
中にはロクに仕事もできないのに、I常務が社長になるであろうことを予測して、I常務直属の部署に異動を希望する輩もいました。
私は同期と昼食をしている時に言いました。
「あのF課長みたいなのなんて言うか知ってるか?」
「ああ、I常務に媚を売ってる課長ね。なんか例えがあるのか?」
「『廊下トンビ』って言うだよ」
「なんだそりゃ?」
「あいつ、用事も無いのにI常務のところに行くだろ。トンビは同じ場所行ったり来たりしているだろ。それに似ているからだよ。」
「なるほど・・・」
※厳密には廊下トンビの意味は微妙に違います。
廊下鳶
(1)〔(2)の意から〕特に用もないのに廊下をうろうろしたり、他の部屋をのぞいたりすること。また、その人。
(2)妓楼(ぎろう)で、遊客が相方の遊女が来ないので待ちかねて廊下を歩きまわること。
大辞林第二版より
このF課長、後に私が辞表を出した時の直属の部長です。(第1話
参照)
そして、社長は会長に就任する直前の全社員を集めた朝礼で
「私は創業者に依頼されてこの会社に来ました。創業者の意向をついで、この会社を今日まで、守ってきたつもりです。しかし、これからは少し景気もよくなるでしょうし、H建設の生え抜きの皆さんの力を併せて頑張っていってください。」
これがR社長が社長として社員に送った最後の言葉でした。
ふっ・・・と頭の中をよぎったことがありました。
そう言えば、R社長はM部長に・・・
『「来年、もしくは再来年の役員人事では君を新役員に推薦するよ」と2年前に言っていたけど、今回の役員人事でもM部長は取締役にならなかったなぁ・・・』
ということでした。
不思議には思ったもののそれ以上のことはあまり考えていませんでした。
その理由を聞くのはちょうど1年後のことでした。
銀座という街の力
今週の東洋経済は
『百貨店スーパー大閉鎖時代!』
というタイトルです。
- 週刊 東洋経済 2010年 3/13号 [雑誌]/著者不明
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さて、デパートが社会的使命を終えているのでは・・・ということは、過去にも、この場で書いたのですが
過去の記事はこちら・・・有楽町西武撤退
どうも、記事を読むと、業界関係者はマリオン(有楽町西武と有楽町阪急が入っているビル)から、西武が撤退するとは考えていなかったようです。
理由は・・・
・銀座と言う立地
銀座に店を持てば、アパレルに対する発言力が増す。西武は池袋、渋谷、そして有楽町の3店を持っていたからこそ、有利な条件を引き出せていた。
・大家が朝日新聞であること
百貨店は新聞社の所有ビルにテナントとして入居することが意外に多い。地域インフラとしての側面を持つ百貨店にとって、新聞社との連携にはメリットがある。これまでそうした店を閉めることは、業界的にタブー視されていた。
東洋経済2010年3月13日号の38ページより
しかし、セブン&アイ・ホールディングス会長鈴木敏文氏によると
Q:閉鎖する西武有楽町店はそごう・西武の顔的存在だったと思うのですが、決断した理由はなんですか。
顔的存在でもなんでもない。今までやってきていたこと自体が不思議だった。1984年の開業以来一度も黒字化したことがなく、規模が小さいからファッションビルにもならない。
東洋経済2010年3月13日号の42ページより
さらに面白いデータが出ています。
銀座にあるデパートの売上げ等を示すデータです。
店名 | ㎡売上 | 売上高 | 売場面積 |
三越銀座店 | 1,952,045 | 44,858 | 22,980 |
松屋銀座本店 | 1,751,414 | 56,364 | 32,182 |
有楽町阪急 | 953,962 | 10,915 | 11,445 |
西武有楽町店 | 909,698 | 14,174 | 15,581 |
松坂屋銀座店 | 564,492 | 14,311 | 25,352 |
㎡売上高・・・単位:円
売上高・・・単位:百万円
売場面積・・・単位:㎡
この㎡売上高こそ、三越銀座店が関東6位と検討していますが、上から、松屋が11位、阪急が38位、西武が42位、松坂屋は69位です。(全80店舗中)
ちなみに1位は新宿の伊勢丹新宿本店で3,589,337円ですから、三越銀座店のほぼ2倍。その伊勢丹新宿店は売上げが230,780百万円ですから、銀座の全ての百貨店を足しても、伊勢丹新宿本店の6割にしかなりません。
たしかに、伊勢丹新宿本店は売場面積も広いです。伊勢丹新宿本店の売場面積は64,296㎡です。しかし、銀座の百貨店の面積の合計は107,540㎡あります。
さらに、ここに明確なデータがある訳ではないのですが、新宿と銀座では賃料格差が約2.2倍ぐらいはあるはずです。つまり、
『ネームバリューは高いが実際の商売には向かない場所。』
ということが解ります。
では、なぜ、この様な現象が起きているかと言うと・・・
まずは駅力です。
銀座という街に行くには
JR山手線 有楽町及び新橋、地下鉄 銀座、銀座一丁目、東銀座
となります。京橋はちょっと遠いので除外
駅名 | 降乗車数 |
有楽町 | 490,806 |
新橋 | 722,814 |
銀座 | 267,092 |
東銀座 | 150,870 |
銀座一丁目 | 35,982 |
※JRは乗者数のみなので乗者数の倍を乗降客数にしています。
となり、合計で1,667,564人です。
ちなみに、新宿は364万人の乗降客がいます。しかも、これは新宿3丁目駅、新宿御苑駅、新宿西口駅、西新宿駅、南新宿駅、都庁前、東新宿駅などを含んでいません。
圧倒的な人口差が全てを物語っていると言っても良いでしょう。
たしかに、銀座と言うのは、明治の時代から商売の街として発達してきました。故に、東京以外の地方の人には知名度も抜群に高く、有名な町です。
その証拠に、地方のアンテナショップも銀座に多いです。
私が東京に店舗を持っていない外食産業のお店等にリーシングをしても
「銀座なら出店してもいい!」
という方は多数います。そして、家賃と売上げのバランスに対応しきれずに、割と早く撤退します。赤字でも、
「銀座に店を構えるステータスが欲しい!」
という方にしか向かない街なのかもしれません。
もちろん、全てが赤字ではないと思っていますが・・・。
セブン・アイホールディングスの鈴木会長が撤退して当然とまで言うのはこの辺にあるのだと思います。そして、アパレル業界に上から物を言えると言っても、今や、ユニクロが全衣料品の4%を占め、さらに、しまむらやファストファッションがそれを追随する社会です。
彼らも銀座店はありますが、位置づけはあくまで、一つの店舗で、銀座だから特別扱いというわけではありません。
つまり、銀座に店があるからと言って、アパレル業界に上から物を言える時代は終ったのかもしれません。
ある、日本全国に大型店舗を持つ、大手書店に銀座への出店依頼をした時の反応です。
「相澤さん、銀座のそこだといくらで借りれるの?」
「1棟貸しで坪35000円です!」
※当初、ビルオーナーはこの倍以上を想定していましたが借り手は付かないで、ここまで値下げしました。
「あのね、書店というのは、地方からは本を買いに来てくれないんだよ。銀座まで地方から本を探しに来なくても、今やAmazonがある。ということは、銀座にいる人しかターゲットにならないんだよ。」
ちなみに、この大手書店、新宿では35000円/坪以上の賃料で入っています。
「では、いくらぐらいだったら・・・」
「銀座の商売の力は25000円/坪・・・そこまでが限界だね。実際には新宿どころか、池袋や渋谷どころか、吉祥寺や錦糸町程度の力しかない。」
というのが、その見解でした。
ちなみに、外食コンサルタントで有名な会社に同じビルで検討を頂いたのですが・・・。解答は30000円/月以下・・・。もちろん、アパレルにも声を掛けましたが、前述の流行っているところは、
「今更・・・。」
それ以外のナショナルブランドには、
「時代が違うんですよ・・・。」
という回答でした。実際にそのビルは築3年で1,2階にテナントがついただけで空中階(8階建て)は、全て空室です。
今は、まだ年輩の方や地方の方に対する知名度で銀座ブランドは成り立っているのですが、実際の商いの力は衰退しています。ファストファッションが銀座よりも表参道・原宿・渋谷エリアに1号店を出し、大手家電メーカーは池袋や新宿に主眼を置く時代です。
不動産価値と商売の力のアンバランスさ、街並みの古さ(大型店舗が出しにくい)、交通の利便性の悪さ(ターミナル駅ではないから人が集まらない)など・・・。
私は昭和の時代の良さを銀座に求めるのは、時代の流れの中で不可能だと考えています。
ただ、現在の知名度や社会的役割はまだまだ銀座にはあると考えています。
それは・・・
日本のショールーム
これだと思います。
もちろん、銀座を愛する人は嫌がると思います。しかし、以前の記事でも書きましたが、
「あの、お店が無くなると、寂しい」
という人たちだけでは商売にはなりません。
どこかで、自分達の街の役割を見つけないと、生き残れなくなると考えています。
住宅エコポイント開始
以前にも、本ブログで書きましたが、住宅のエコポイント制度が始まりました。
以前の記事はこちらから・・・住宅のエコポイント
(2009年11月29日の記事)
さすがに、開始直後ということもあって、テレビ、新聞の各マスコミが取り上げています。
その、一部を紹介・・・
住宅版エコポイント、「特需」に期待集まる
住宅版エコポイントの申請受け付け開始を受け、住宅メーカーや小売店が特需取り込みに一斉に動き始めた。野村不動産は5月中旬にエコポイント対応の分譲住宅を売り出す。家電量販店のヨドバシカメラは2店で内窓の販売に乗り出した。
野村不動産は東京都小平市で開発中の大型分譲住宅「プラウドシーズン花小金井」(250戸)で断熱性の高い複層ガラスなど、住宅版エコポイントの省エネ仕様を全戸に標準採用。5月中旬に第1期販売を始める。同社が戸建てでエコポイント対応にしたのは初めて。
出典:NIKKEI NET
住宅版エコポイント:申請スタート 最大30万円分
省エネに対応した住宅の新築・改修を実施した場合、商品などと交換できるポイントがもらえる「住宅版エコポイント」の申請が8日始まった。1ポイント=1円相当で、最大30万円相当が与えられ、低迷する住宅市場の活性化や地球温暖化対策の進展につながることが期待されている。
ポイントは、新築の場合、1戸30万ポイント。改築の場合は、工事内容によって異なり、30万ポイントが上限となる。ポイントは、地域産品や商品券、電子マネーなどと交換できるほか、追加工事にも充当できる。
対象の住宅は、新築は昨年12月8日から今年末までに着工、改築は今年1月1日から今年末までに着手したなどの物件。発行申請は、国土交通省のホームページ(http://www.mlit.go.jp)などから申請書類を入手し、住宅エコポイント事務局に郵送するか、全国約3800カ所の受付窓口に持参する。申請の締め切りは新築一戸建てが11年6月末。
エコポイント商戦も活発化しており、大手住宅メーカー「ポラスグループ」(埼玉県越谷市)は6日、同県草加市でエコポイント対象の分譲住宅を32棟売り出し、7日までに29棟が契約に至った。同社は、「制度を説明することで、契約してもらいやすくなる」という。
出典:毎日jp
と、この様に各新聞等も新築分譲マンションや新築戸建分譲への経済的な効果の期待の程を書いています。しかし、個人的には全く無いとは言わないまでも、その効果の程は薄いと考えています。
この、制度、新築でエコポイントを利用するには、今までの仕様よりも、それなりに断熱性の高い仕様にしなければなりません。その仕様分の値段は、当然ですが価格に反映され、消費者の負担となります。(多少の企業努力はあるとは思います。)
そして、エコポイントは最大30万円分・・・
ということは・・・
21坪(約70㎡)、専有200万の新築マンションであれば、
僅かに0.7%のポイント還元
30坪(約100㎡)、建築費60万の新築戸建であれば、
僅かに1.6%のポイント還元
ということになります。
おそらく、初期には、得したという感じよりも、エコに協力したという満足感の人がいるかもしれませんが、この程度のポイント還元で経済的効果が窺える程、新築市場がよくなるとは、到底に思えません。これは、以前、ブログで書いた通りです。
しかし、テレビのニュースやトステムのCM等で話題になっている、内窓のリフォームなんかは効果的です。
4LDK30坪、築20年の木造家屋があったとします。
築20年となると、北海道、東北地方を除けば、二重サッシやペアガラス、断熱サッシを採用している家は殆どありません。
4LDKの家だと居室に平均12箇所ぐらいの窓があるはずです。(廊下、洗面、トイレ、浴室は除く)
とすれば、二重サッシにする、平均施工単価は60万円ぐらいで、エコポイントも15万円分ぐらいの還元になります。(窓の大きさにもよるので一概には言えませんが、これくらいにはなる筈です。)
ということは
なんと25%のポイント還元
そして、二重サッシにすることで、30坪の家で家族4人と考えれば、平均光熱費は3万円/年以上は安くなります。元を取るのには15年も掛かりますが、生活の質の向上(部屋がすぐに暖まる、外部の音が聞こえにくい、結露しにくい等)を考えれば、その効果は十分にあるでしょう。
総合的なリフォーム業者がやれば、そのポイントを利用した、他のリフォーム工事の受注も考えられます。また、ビッグカメラなどの家電量販店も二重サッシの販売を始めた様ですが、それにより、そのポイントで家電の販売促進などの相乗効果もあるでしょう。
リフォームに関しては、ある程度の成功を収めると思います。
しかし、とするならば、新築のエコポイントをリフォームに集中投下することを考えなかったのが不思議です。経営資源(財源)は限られている訳ですから、選択と集中は当然のことの様に考えられるのですが、そこら辺が政府の甘いところだと感じました。
車や家電と違って息切れが早いかも・・・
ムラサキシャチホコ
本日のGoogle検索キーワード急上昇ランキング第1位が
ムラサキシャチホコ
なんですけど・・・
これは、落ち葉に擬態する蛾ってことは知っているんですが・・・
何故に1位!?
午前11時ぐらいから、いきなり上昇してます。
何故だか解る方・・・
教えて下さい。m(_ _)m
反社会的勢力と企業
この2~3日、富士通が揺れています。
富士通は連結従業員数18万5926人、連結売上げ4兆6929億円という大企業です。
この会社のトップが反社会的勢力の付き合いがあったのかどうか・・・という問題で大騒ぎになっています。
本日の日経新聞14版の1面及び7面、またDIAMONDonlineに詳しい特集が組まれています。
詳しくはこちら・・・富士通 野副前社長 “解任”取り消し動議の全真相
概要をざっくり書くと
富士通の野副前社長が社長であった、2009年9月、反社会的勢力と付き合いがある可能性のあるファンドとの付き合いがあるとのことから、他の経営陣に密室に呼び出され、『解任か辞任』を突きつけられた。その場で、
『表沙汰になれば富士通の上場廃止もありうるから辞任を・・・』という主旨を言われ、野副氏は『辞任』を選択させられた。それを受け、富士通側は野副氏は『病気を理由に辞任』と発表した。
しかし、ここにきて、野副氏は『辞任の撤回』を富士通に請求。実際には、反社会的勢力との付き合いは無かった上、密室での社長辞任要求は違法ではないか・・・ということである。
そして、富士通側は野副氏を相談役からも解任した。
ここからは私の感想。
富士通の対応は如何にもまずいと思います。
まず、事実確認をきっちり、しない内に密室で野副氏を辞任(実質上の解任)にしたことにあります。ここまでは、良くありそうな話なのですが、野副氏と会社側に遺恨が残る様な格好を残していたことです。
当然ですが、この様なことをするのであれば、野副氏に対して、将来に対する対応をしておかなければならなかったはずです。(口止め料・・・)そもそも、密室で社長に解任を迫るなどということ自体が法律的にも問題です。
野副氏が本当に反社と付き合っていたかは解りません。しかし、そういう風評があった会社との付き合いは事実の様です。ただ、風評だけで事実ではない可能性もあります。
しかし、前述の様な大企業にしては、あまりにお粗末な結果です。
富士通がしばらく、この問題で揺れて、信用を失うことは間違いないと考えられます。
さて、この様な問題は不動産業界、建設業界にはゴロゴロしています。
特に不動産業界では普通に上場している会社にもそういう噂が耐えません。また、それが表に出たり、表に出かけた企業も多々ありました。
スルガコーポレーション、ダイ○シティ、アーバ○コーポレーション、エス○グラント・・・
※○字が入っているのは表沙汰になりかけた会社
他にも現在、倒産してない会社で、反社会的勢力との付合いから、国税が調査に入っている会社も知っています。
今は不動産景気そものが低迷しているので、大きな動き自体が少ないですから、あまり話題になりませんが、ちょっと上向けば、必ずそういう会社が出てきます。
実際に上記の会社で資産を別会社に移した上で、違う会社名で息を潜めている会社もあります。そして、そんな会社が日経新聞に大きく広告を出していたりするから、広告会社の調査も甘い訳ですが・・・。
故に、この業界がグレーな業界と思われてしまいます。
しかし、そういうことは必ず噂となって拡がっていきます。ですから、現在、反社と付合いの無い不動産業者さんは絶対に反社と付き合わないべきです。検察や国税から逃げ切れても、噂から逃げることは難しいものです。
富士通の問題と不動産業界の反社との付合いの問題はちょっと違いますが・・・
【2010年】今年の巨人
※不動産も建築も一切関係ない記事です。
昨年、巨人が優勝して、喜びの記事を書いているので私が巨人ファンであることは隠す必要性が無いと思います。
さて今年の巨人のオーダーですが大変に難しいことになっています。
何故なら、殆どのポジションが複数の選手で争われているからです。
では、今年の巨人の開幕オーダーと一軍選手の予想を書いておこうと思います。
6 坂本
8 松本
5 小笠原
7 ラミレス
3 亀井
4 エドガー
2 阿部
9 長野
1 ゴンザレス
こんな感じかと思われます。
控え野手
捕手
鶴岡 市川
内野手
古城 中井 寺内 大道
外野手
谷 高橋 鈴木
投手
先発
内海 オビスポ 山口 東野 藤井
中継ぎ
野間口 金刀 豊田
セットアッパー
越智 マイケル
押さえ
クルーン
こんな感じかと思います。
悩ましいのが、まずは外野手です。
レフトのラミレスは確定とすると、外野は残り2枠
亀井、松本、長野、谷が争うのですが・・・
実績と守備から考えるとセンターに松本は使いたいです。キャッチャー、ピッチャー、二遊間、センターは守備の要です。足も速く、守備範囲が広い。肩も良い。
それと二番バッターを他にこなせる選手が古城ぐらいしかいない。長野が二番でも良いけど、長野の良さはやはり、一番、三番、六番あたりか。
とするとレフトですがオープン戦を見ると
残りの3人のバッティングはどれも捨て難い・・・。
しかし、あれだけの結果を出している長野は使いたい。守備面を考えても
ライトは長野を使うのが良いかなと思います。
長野は前述の様に一番に使いたいのですが、いきなり、左が三人並ぶのも、巨人戦には左投手を当てられてしまうので、控えを見ても左の多い巨人はできれば、そうはされたくないので、やはり、一番は坂本で。六番に持ってくると、五番、六番、七番とまた左が並ぶので、ここは八番か・・・。もっとも阿部の負担を軽減する意味から阿部を八番で七番長野はありだと思います。
谷は
・ 肩に不安がある
・ 右の代打が不足気味・・・
ということから、控えで・・・
そうすると、今度はファーストです。
亀井を外す訳にはいかないので、ここは亀井をファースト。
そうすると、高橋が控えになってしまいます。
代打で谷とか高橋とかって嫌だろうなぁ・・・
イ・スンヨプもいるのですが、外国人枠の問題で・・・
ゴンザレスは確定。クルーンも開幕に間に合えば確定。
オビスポが野間口、金刀、久保、西村健あたりと先発争いから、脱落すれば一つ空きますが今のところはオビスポでしょう。もっとも、韓国のチームとの練習試合を見ると、オビスポじゃなくて、西村健かもしれません。
セカンドですが古城でも、ぜんぜん良いと思うのですがスターティングオーダーで右バッターが坂本とラミレスだけというのは如何にも心もとない。そこでエドガーを入れると、イ・スンヨプは入る余地が無いことになります。そこで、クルーンが開幕に間に合わない、もしくはオビスポがオープン戦で結果が出せなくて日本人が上がってこないと、イ・スンヨプは入れません。
もし、外国人枠が空けば大道に替わって、イ・スンヨプかもしれません。
ここで巨人の弱点ですが・・・
見ての通り、右打者が欠落しています。
ラミレスと坂本しかいません。代打は谷、大道、鶴岡・・・
しかし、それにしても、左に強打者が偏りすぎています。
大田に期待していたのですが・・・。
しかし、中井が予想以上に良さそうな感じです。
また、ショートが坂本が調子が悪かった時に古城か寺内になります。
古城は左バッターだし、寺内の打力では如何にも心もとないです。
それと、投手陣です。
特にセットアッパー
越智は問題無いと思います。
しかし、小林、マイケル、豊田がここに該当するのですが、豊田は年齢的に毎日投げるのはシンドイ。
となると、小林ですがオープン戦を見ると辛い。
マイケルは去年の戦犯的存在ですから、使いにくいですが、ここはマイケルしかいないと考えてマイケル。
しかし、中継ぎ以下の投手陣、左が手薄です。
山口が先発に回ると、高木、藤田、金刀ぐらいしかいません。
本当は辻内が出てきてくれると良いんだけど・・・。
あと、中日ではパッとしなかった中里にも期待しています。
もっともこれだけの選手層があれば優勝できると思っているのですが・・・。
相対的に見ても、敵は中日だけっぽいし、今年も期待しています。
リストラ ~12話~
H建設はもとも、木造の分譲住宅と注文住宅を両軸に仕事をしていました。販売用地の仕入れ、企画、設計、施工、販売も一括で行い、そのどれかを外注することは極めて稀な会社でした。リフォームもやらないことはなかったのですが、実際には、H建設の家を買ってくれたお客さんから頼まれたからやると言った程度で、本格的に業としていることはありませんでした。
また、それとは別に一部、木造のアパートや鉄筋コンクリート造のマンションを作る能力もありました。ただ、施工するだけではなく、その施工を依頼された方から頼まれて、賃貸管理などもやっていました。
しかし、いずれも頼まれたからやっているという感じで、本格的に業としてそれをやろうとは考えていませんでした。
それは、創業者の意向が強かったからです。
H建設の創業者はもともと戦後すぐにH建設を立ち上げました。
創業の理由は・・・
「自分は陸軍の工兵だった。工兵と言っても、軍の営舎や陣を作る部隊だった。そこで、建物を作ることを学んだ。そして、敗戦になり、東京に帰還してみると、焼け野原でみんな家を失っていた。自分には家を作る能力がある。だから、空襲で家を失った人に家を作ってあげようと思った。」
これがH建設の創業理由です。
ですから、H建設は、分譲住宅を行う為に土地を仕入れることはありましたが、不動産投資や不動産投機を行うことは決してしませんでした。ですから、バブル崩壊により、景気が悪化して売上げが減ることはありましたが、下手な不動産投資などは行っていなかった為に、それによって会社が赤字になったことはありませんでした。
また、R社長も創業者の意向を尊重して、決して不動産投資などは行いませんでした。
さらにH建設は、ある意味、物凄く御人好しの会社でした。自分達で編み出した工法は、特許を取らずに全て公開し、また、住宅金融公庫(現在の『住宅金融支援機構』)の基準などにも、H建設の工法を積極的に提案し、採用されていました。これにより、独自で工法の開発などができない、小さな工務店でも、公庫基準に従えば、ある一定の品質、技術を保てる家ができました。
ところが、独自の開発をしても、それを独占しない為に大きな利益をあげることがなかなか出来ません。
それでも創業者を筆頭に
「自分達は、自分達の作った家に笑って暮らしてくれることが幸せだ。」
という会社でした。
ですから、家を作ることだけしか出来ない会社だったのですが、なぜか『新規事業部』という部署ができあがりました。しかし、第9話でも書いた様に新規事業部という部署は殆どのメンバーが使えなさそうなメンバーでした。
REIT債の発行回復
今日の日経新聞に・・・
REIT債の発行回復
収益拡大を期待、指数下支えも
という記事が出ています。
ざっくり要約すると・・・
リーマンショック後、REITの資金調達環境が悪化して、また、景気悪化から投資法人債の需要が悪化して、あいばらくの間、発行が無かったが、ここにきて、発行が回復した。信用不安の後退や社債よりも相対的に高い利回りということから、機関投資家の慎重姿勢も和らいだことが再開に繋がった。
これにより、物件取得が進み分配金が増えるとの期待感がある反面、オフィス市況は依然として低調で市況改善が確認できないと、外国人投資家は見込みづらいという見方もある。
という内容です。
たしかに、現在の不動産市況は「回復軌道に乗った」とは言い難いですが、少しずつですが動き出している様に見受けられます。
以前、聞いた様な新興不動産は殆ど名前が聞こえなくなり、また、新たな会社が出てきています。
また、日経には外国人投資家は見込みづらいとありますが、外資系投資銀行が直接、物件を買い始め様としているという情報も入っています。(既に、こんな物件が欲しいから探してくれというリクエストも来ています。)
平成14年頃、まだ、失われた10年として日本が不景気に喘いでいた時に、外資系投資銀行はいち早く、日本の収益不動産市場に目をつけ、投資をはじめました。それに気がつき、邦人系不動産会社が本格的に動き始めたのは、平成16年の後半からです。
外資系投資銀行から物件を買ったりしていた訳ですから、一番おいしかったのは、外資系投資銀行だったとも言えます。
日本の場合、大手金融機関がなかなか、融資に対して腰を上げないことから、邦人系企業が動き出しにくいことが、足枷になっています。バブル崩壊を経験して、慎重にならざる得ないという気持ちは解りますが、また、美味しい所は外資系に持っていかれるんだな・・・と思うと、ちょっと悔しいです。
そろそろ、動き出すかな・・・